総選挙の結果、政治の世界は変わるようです。でも、人が毎日眠るということは、人が生きてる限り必要であり、変わりません。
こんな使い慣れた文字が、今まで「常用漢字」ではなかった。寝具業界に身を置く者にとっては、「びっくり」である。チラシなどに於いても「枕」は頻繁に使っていたからだ。
枕蚊帳、草枕、枕経、枕芸者、枕捜し、枕木、枕詞(まくらことば) ・・・ 確かに日常会話ではあまり使用する言葉ではない。どちらかと言えば専門用語に近いですね。
しかし、「枕」は大部分の皆さんお使いの事と思います。乳幼児の時は、枕は不要です。だが、学童になると体も出来てきます。枕が必要となるのです。
昨日も、6名のお客様にご来店・お買上げ戴きました。
その中に、豊川市から、枕を使っていないという女性のお客様がいらっしゃいました。合わない枕を使用して、その結果枕に対して何処となく「壁」が出来たのでしょう。だが、首の調子が悪いのです。少し痛みも有るそうです。オーダーで作れば、自分に合った枕に出会えるかもと、ネットで探し弊店までお越し頂きました。
測定をし、試し寝をして戴きました。当初は低反発のオーダー枕を希望してみえました。理由は、首に対する負担が少なそう、優しそうだからということでした。柔らかさにこだわってみえましたが、実際寝てみると「柔らかさ」より「高さ」さらに「敷きとの相性」がポイントだということを体をもって理解して戴きました。
一方、一緒にお見えのお母様は、枕は良いと思うのだが敷きがどうも合ってないのでは・・・と、ご相談いただきました。測定してみました。そして、お母様の体型に合わせてオーダー敷きで寝て戴くと、「やっぱり!私の敷きが柔らかいわ。近所のおふとん屋さんで、ムアツふとんを薦められ買ったけど、始めから柔らかいと感じてたわ。キチンと測定して貰わないとダメだね。今日は買えないけど・・・」 ヘソクリを貯めて是非近い内にお越しください。
「枕は必要だ」ということと、「合った敷きで休むことの大切さ」を実感して戴いた母娘のお客様でした。
こんなにも大切な「枕」が、今回常用漢字になります。これを機会に枕が再認識されることを祈るものです。
上質な眠りのためには、枕を軽んじないでください。合わない枕で眠りの質を落とす結果になってませんか。評判の良い「枕」であっても、必ずしもあなたに合うとは限りません。
最適な枕で、 ください。