若いお客様と話す機会に、年寄りは昔話になることが多々あります。中でも、聞きたくもない「爺の若い時の話」をした時は、・・・です。40代の方(30代かも)でしょう。
大学を出て直ぐに、「当時日本でも有数な寝具店に丁稚小僧に行ったよ」と言うと、「でっちこぞう?」…… 何ですか?と聞き直されます。丁稚・手代・番頭・大番頭など言おうものなら「???」とされますね。「番頭」はまだ分かる方もありますが、手代・丁稚は???という方が殆んどですね。
単なる昔話ですが……
昭和47年(?)です。当時の大卒の初任給が約50,000円、高卒が35,000円位でした。一応大卒ですから、50,000円は戴けると思ってましたが、大間違いでした。35,000円。すなわち、高卒の給与でした。寮(布団の仕立て工場の一角)住まいでしたが、寮費は有りません。但し、夕食費を1万円(?)ぐらい、寮のおばさんに払ってました。
風呂は銭湯。朝飯はお店の近くの食堂。特に遊びに行くわけではありませんから、月に1~2万円程度貯金出来ました。店は朝10時開店ですが、8時には出社してました。お店の周りの道路を掃除します。秋は街路樹の落ち葉が多く、それなりに大変でした。閉店後特別な仕事は無く、車で30分程度の寮に、会社の車(軽)で帰ります。
半年ほどしたら、店長(昔なら番頭)から、店の裏口の「鍵」を持たされました。要するに、「誰よりも早く出社して、最後に帰れ」という事です。一番役立たずの爺でしたから、仕方ありません。(悲;)
朝7時半に寮を出、寮に戻るのは20時(19時だったかも)前後…拘束時間は約12時間前後です。
少し話が逸れますが、西川は450年余の歴史があります。江戸時代や戦後間もない(?)頃の従業員の採用の話を聞いたことがあります。丁稚は食事に困らず、商いを教えてもらうという立場から、盆正月以外は無休でした。さらに、江戸時代の丁稚の採用には、各村の名主・地主・庄屋などその村の「長」に相当する方からのなどの推薦書というか保証人の書面が、必要だったそうです。
今も丁稚状態からすれば、無給&無休の爺の現状は、「よし」ですかね。
今は、働き方改革が叫ばれる時代です。経団連と連合ではないが、働き方に対する考え方も違います。皆が良い方法を考えて、日本が良い国と言えるようになりたいですね。
突然ですが、税金が高い!
日本から脱出したい!
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今年4月で、寝具業界に50年。間もなく73歳の名ばかり社長です。
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睡眠改善インストラクター …… 日本睡眠改善協議会
上級・睡眠健康指導士 …… 日本睡眠教育機