3年ほど前にオーダー枕を作らせて戴いた豊田市の女性が、枕の調整に来られました。そして、今回は彼氏も一緒です。
彼は以前から、オーダー枕に興味があって、また、ネットでもって弊店を気に留めて戴いていたようです。そんな折、彼女がオーダー枕を既に使っていることを知り、調整に行くというのでご一緒にご来店戴いた次第です。三河安城駅近くからの、全く初めての来店です。
彼女は、とてもプロポーションの良い方です。ウエスト部分のくびれが大きく、仰向けで寝ると腰が完全に浮いているのです。腰痛を訴えています。時々、整体治療に通っているそうです。
その整体の先生に「腰が痛い時は、膝を立てて寝るように」と言われたそうです。その理由が分からず、言われるままになんとなく過ごしていたようです。
そこで今回爺が、接骨院の先生の言われる意味を、枕の調整と同時に説明し、結果腰痛持ちの方の寝方なるものを指導をさせて戴きました。
まず話を進める前提条件として「自然に立った姿勢を維持しながら寝るのが良い」とします。この前提条件を否定(横寝やうつ伏せ寝が理想と)する方は、論が噛み合わないと思います。
プロポーションの良い方ばかりではありませんが、凸凹が大きい方、そして意外と見落とされるのが足(踵)の位置です。背中とお尻の最も出た2点を結んだ線と踵(実際のデータは足首付近)の位置とにかい離が見られると、しかも大きなかい離があると、実際寝た時には「立ち姿勢で休む」ということが難しくなります。
彼女はウェストが非常に細く、それでいてややお尻が出ているという特徴ががあります。
図に於いて点線で示した線・・・すなわち、硬い寝具・床などで休むと腰の部分と膝の裏に大きな空間ができます(緑の楕円部分です)。膝の裏に大きな空間ができますが、実際は足を上げて宙に浮いたまま寝るわけではないので足が下がります。すると、その反動(シーソーのように)でさらに腰と敷き寝具とが離れ、腰を支えることができなくなります。一晩中ブリッジした状態です。寝れば意識は無くなりますから腹筋背筋は緩み、背骨のS字カーブは崩れ、朝起きた時に腰痛を感じることになる訳です。
もう、お判りのように膝の裏にクッション類を入れたり、接骨院の先生が言われるように膝を立てて寝て戴くと、腰の部分が下がってきて、空間が小さくなります。結果、敷き寝具に腰の部分が接し、腰を支えてくれることとなります。
逆に、足を延ばして寝たい時は、腰の部分にほんの少しだけ支えを入れてやると、腰が楽になります。ただし、痛みが強い時はこの方法は避けた方が良い時もあります。また、2㎝以上厚い支えを入れるとかえって腰を悪化させることにもなりかねません。 (病院等を受診されている方は、整形医や理学療法士の指導に従って下さい。)
凸凹の大きい体型の方は、仰向けに寝るのが辛いタイプです。横になった方が楽なのです。欧米人は横向き寝が多いと言われます。洋画を観てもふかふかのマットに寝ているシーンが多いようですね。日本人に比べてソフトなマットを選ばれる方が多いと聞いてます。分かるような気がします。
いずれにせよ、凸凹の大きい体型の方は、少し柔らかめの寝具の使用が合うと思われます。もちろん柔らか過ぎてはNG!です。 もし、硬いベッドで寝てみえて、腰痛を感じるならば、数センチの厚みのボディドクターなどラテックス系を上敷きされて休むのも良いかもしれません。トゥルースリーパーなど低反発もそういう意味では良いのかもしれませんが、通気性が悪いので、爺としてはあまりお薦めはしません。
店頭にお越しいただければ、貴方の凸凹度などを測定し、最適なマット(敷き寝具)と枕とをご提案します。じっくり体感して下さい。
爺の文章は下手で、解からないと思います。言葉では言い表すのが難しい部分は「快眠ひろば」に於いて貴方の身体で感じて下さい。声なきあなたの身体の悲鳴を一刻も早く聞き届けてあげて下さい。