介護保険での住宅改修を2件行いました。うち、一件の手すりの取り付け工事は、時間との戦いでした。
最初に地域包括支援センターから電話を頂いたのは4月25日(金)、ゴールデンウィークの始めです。5月12日退院に間に合うように手すりの取り付け工事の依頼を頂きました。正味の時間は一週間です。
25日(金)夕方、地域包括の担当者様と、ご利用者様の自宅を訪問し、具体的な取付位置等を確認測定をしました。もちろん写真撮影もしました。屋内3ヶ所、屋外1ヶ所です。
時間との戦いといったのは、10(土)・11(日)の両日以外で工事する日はありません。
4月26・27日で申請書類を作成しなければなりません。弊社の社員は、福祉住環境コーディネーターの有資格者であり、かつ、大学では建築科卒です。平面図等の書類を書くのは、素人の爺より早いしキレイです。28日(月)市役所に書類を提出しました。
従来なら許可が下りるのは一週間後、5月8日か9日、場合によっては12日。それから、部材の発注等をしていたのでは退院されるまでには工事を完了させるのは不可能です。時間も押していましたから、高齢介護課の担当者からは内諾を戴き、部材・工事の手配をしました。28日に発注をしましたが、連休で出荷も遅れ、主だったものは8日入荷となり、気を揉むこととなりました。
屋内は、一般木造建築の家でしたから、特段問題となるところはありません。問題は屋外、勝手口の段差・犬走りです。
コンクリートに穴を開け支柱を埋める工事が伴いますから、屋外のコンクリート部分はプロの左官職人さんを頼まなければいけません。一段上がった部分の内部が分からないのです。周りはブロックで囲まれモルタル(セメント)が塗ってありますが、その下の構造がわからないのです。土や砂で固められているのか、あるいは、鉄筋(鉄網)が入っているのか、それによって工具も違ってきます。
モルタル(セメント)だけならまだ何とかなっても、鉄筋(鉄網)が入っていれば、万事休す。専用の工具やドリルが必要になります。左官職人さんの助け無しには、無理な工事と言えます。急なことですから、断られるかも・・・。
そもそも、大工職人・左官職人さんたちも、消費税の関係でまだまだ忙しい時期です。今日に明日、すぐさま工事を引き受けていただける方はなかなか見つかりません。
大方の手すりの取り付けは、手前味噌ですがほぼプロ並みの腕だと思っています(独断?)。 だが、コンクリート工事は、入っている鉄筋の位置関係で、先ほども言ったように特殊な工具が必要となります。いつもご協力戴いている左官職人さんに今回も無理を聞いて戴きました。
9日(金)までに部材等は入荷しました。退院までに工事は完了し、ご利用者様・ご家族様にも、もちろん依頼下さった地域包括の担当者様にも喜んで戴けました。
一方、こちらは玄関先の手すり工事です。お爺ちゃんが使います。
当初、レンタル品で対応しようと思いましたが、特に、お孫さん達からは「邪魔」扱い。後日、奥様が「私も直に使うから、手すりを付けて」と・・・。当初の家全体は木造ですが、後日玄関横の応接間は、鉄筋で増築されました。伊勢湾台風などの経験から、時々増築部分が鉄筋造りになっているお宅が見受けられます。
玄関から見た目は木造です。下地の部分を入念に探し、取付位置はほんの少し高くなりましたが、無事完了です。
それが、Watakei介護事業部のモットーです。
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