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羽毛ふとんと毛布との関係・・・羽毛ふとんに毛布は必要か

2016-01-17 19:27:02 | 羽毛ふとん

 寒い時期になると「毛布は羽毛ふとんの中か、それとも外(上)が良いのか?」 … この手の質問が相変わらず多いですね。

  爺が考える「冬:暖かく快適に寝るための3つのポイント」

  1. 寒気を止め、寝具を乾燥させる・・・敷寝具の下、床面からの寒気が伝わり、敷寝具に溜まった熱を帳消しにしてしまうことも、暖かく寝れない理由でもあります。また、ジトッと湿ったふとんは熱が溜まらず、いつまで経っても布団が温まりません。
  2. 熱(暖気)を逃がさない・・・空気や、寝具に溜まった熱が逃げないようにすることが大切です。熱を伝えにくい素材とは、空気です。つまり、空気をたっぷり含んだ掛けふとんが暖かいのは、このためです。 だが、身動きもせず朝を迎えることは不可能です。人は寝返りをします。この寝返りの時に、寝床内の温まった空気が逃げ、冷たい空気が入り込みます。つまり布団と身体との間に隙間風が入らなければ、暖かいのです。
  3. 蒸れを防ぐ・・・羽毛は吸湿発散性が良いと言いつつも、「蒸れる」事によって人の身体は暖かいと誤解します。蒸れるという意味では、ビニール等でできた寝具ですが、ビニールのふとんでは、蒸れ度が過ぎ、とても寝られたものではありません。また、雑菌も繁殖しやすく、衛生的にも問題が有ります。気づかない程度の蒸れなら良いのですが、蒸れると感じるようでは快眠はできません。人は寝初めに深部体温を下げるために汗をかきます。この汗を上手に吸ってくれる毛布がポイントなのです。 少し汗をかいた時など、ふとんを着れば暑いが脱げば寒い・・・そんな経験したことありませんか?

 そこで、羽毛(ふとん)の特徴をおさらいしてみよう。 羽毛と羽毛ふとんでは、その特徴に若干の違いがあります。

「羽毛」は保温性に優れ、かつ、吸湿発散性に優れている点です。だが、「羽毛ふとん」はと言うと、保温性に優れている点は同じですが、吸湿発散性という部分では、少しニュアンスが違ってきます。

 羽毛ふとんの欠点(?)は、ダウンプルーフ加工によって、吸湿に時間がかかることです。例え話としては不適切かもしれませんが、田舎のふとんやの爺の偏見だと読み飛ばしてください。(同じような文章を以前も書きました

 大都市(東京など)に、大雨が降ったとします。それらが、側溝を通り、東京湾にスムーズに流れれば良いのですが、側溝だけでは雨水を処理しきれなくなり、道路が冠水したりします。

 化繊の毛布は側溝が小さく、少し大量の雨が降るだけで道路が冠水する状態です。これが、「蒸れる」という事です。ウール・カシミヤ等の毛布は側溝が大きいと思ってください。大雨が降ったりしても、冠水することなく東京湾に流すことができるということです。蒸れずにさわやかに寝られるという事です。

そこで、「毛布の役目」すなわち「毛布が必要な理由」を考えてみましょう。

 毛布の役目の第一は、防寒の働きでしょう。第二としては、入床した時のひんやり感を軽減することでしょう。防寒を考えた時、熱(暖気)を逃さないことと、寝床内に入り込む隙間風を防ぐのが毛布の重要な働きだと思います。そして第三として、意外と思われるかもしれませんが、忘れてならない大切な役目が「吸湿発散が良い」ことです。一晩にコップ1~2杯の汗をかくと言われることから、吸湿発散の良い寝具が必要なのです。先ほど「蒸れ」の話をしましたが、寝床内気候という点からも、毛布は大切な役目を持っています。

 少し蒸れた方が良いといっても、実際蒸れを感じるようでは、快眠は得られません。

 化繊系の毛布の場合、この吸湿放湿の働きが劣ります。薄い(一重)毛布ならまだしも、厚い(二重)の毛布を着れば、せっかくの羽毛の良さが半減します。だったら羽毛の上にかけましょう…という訳です。

 お勧めは、ウール・カシミヤ・キャメル等の獣毛天然繊維素材の毛布です。保温力が有って、かつ吸湿放湿性に優れており、羽毛の欠点を補ってくれます。保温力では劣りますが綿毛布(タオルケットでも可)でも良いと思います。 

 毛布はサイズから言っても、中に着るものです。毛布のサイズはシングルで140x200㎝が一般的です。シングルの掛け布団は150x210㎝です。だが、羽毛ふとんが普及するにしたがって、「羽毛は直に着る方が良い」と言われ、また、「羽毛は温かいから毛布が要らないと。」 言われるようになりましたが、羽毛ふとんだからこそ、カバー類や毛布類は吸湿放湿性の良い天然素材が良いのです。

 でも、「羽毛ふとんの上に掛けた方が暖かいよ!」と言われる方も多くいらっしゃいます。上に掛ける場合は、羽毛ふとんより、軽くて大きなサイズの上掛けをしてください。隙間風が入りにくくなり、羽毛から逃げる熱をも遮断します。炬燵の上掛け、ベッドスプレッドなどが良いと思います。キルティングされたものでも、生地だけでも構わないと思います。余り重たいものを上掛けにすると、羽毛の膨らむ力(たっぷりの空気による保温力)が削がれてしまうという事を頭の隅に入れておいてください。

 いろいろ、屁理屈を並べましたが、最後は皆さん自身の「自分なりの快適」を探し出すことが大事ですね。

 

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