今朝、病棟から10ccシリンジがまったくなくなったため、20ccシリンジにしこしこ生食 1)を詰めて詰めて・・・「NS」と書かれたシリンジを10数本用意する。しかし、お昼にはもうなくなりかけたため、10数本、生食入り20ccシリンジをまた準備。
そして、夜、夜勤Nsが「もう10ccシリンジ、ないんですか?」と驚いたところ、
「病院内全部、欠品なのよ」
との知らせ。
それは、これのせいだった↓
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ヘパリンを自主回収 米で副作用 透析患者に影響も メーカー3社(産経新聞)
米国で副作用とみられる症状で20人以上の死者が出た抗血液凝固剤「ヘパリンナトリウム」について厚生労働省は10日、国内メーカー3社が計17製品の自主回収を始めたと発表した。3社は原料を副作用の出た米・製薬会社から仕入れていた。同製薬会社は加工前の原料を中国から輸入していたため、米食品医薬品局(FDA)が因果関係を調査している。
回収が始まったのは、扶桑薬品工業(大阪)、大塚製薬工場(徳島)、テルモ(東京)が製造するヘパリンナトリウム製剤。主に透析やカテーテルと呼ばれる細い管の血液凝固を防ぐために使われている。特に透析では扶桑と大塚の両社でシェアは5割を超える。厚労省は、代替品がない場合は患者に事情を説明した上で、副作用に注意して使用することを医療機関に周知するよう3社へ指示した。
厚労省によると、同剤で米と同様の強いアレルギー症状が出る副作用報告はないという。また、3社が在庫を調査した結果、異常はなかった。
ヘパリン製剤をめぐっては、米・バクスター社の製剤で昨年12月中旬以降、米国内で約450人の副作用報告があり、うち21人が死亡した。バ社は中国と米国内の製薬会社が製造した原料を使用。加工前の原料は、中国にある工場で豚の腸から抽出したものだった。
FDAの調査で原料から5~20%のヘパリンに似せた不純物が検出。今月5日、日本の3社が原料をバ社と同じ製薬会社から仕入れていたことが分かったため、回収を決めた。(2008年3月11日(火))
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<自主回収>製造販売3社が抗凝固製剤を
厚生労働省は10日、人工透析や手術時に血が固まるのを防ぐ抗凝固製剤「ヘパリンナトリウム」について、米国から原薬を輸入して製造・販売している ▽扶桑薬品工業▽大塚製薬▽テルモ――の3社が自主回収を始めたと発表した。同じ原薬を使った米バクスター社の製剤の副作用報告が米国内で多発したのを受けた措置。日本での健康被害は、今のところ報告がないという。
回収するのは米ウィスコンシン州の「SPL社」が原薬を作った製剤で、原料となるブタ由来の成分は中国から輸入された。米国食品医薬品局によると、バクスター社の製剤は昨年12月以降で448人の副作用報告があり、うち21人が死亡。原薬にはヘパリンと似た別の物質が混入しており、同社も回収を始めている。
今回の措置で、透析用のヘパリン製剤は流通量の半分以上が回収対象になり、3社は別の原薬による供給を急ぐ。代替品がない場合、医療機関は回収対象の製剤を使うことになるが、米国で副作用報告が出ているような短時間の大量投与は日本では通常行わず、厚労省は危険性は極めて低いとみている。(2008年3月11日(火))
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(いつも思うことだが・・・同じことなのに、切り口で印象が違ってくるよなぁ・・・)
この「ヘパリンナトリウム」、実は、病院では、ごく自然と使っている馴染み深いものである。
一番は、点滴の終了時。
点滴が終わった後、そのままだと点滴の管が固まってしまうため、「ヘパフラッシュ」なるものを使う。または、点滴をつなぐとき、少々固まっているかも?というときに、ヘパフラッシュを少々流して、流れをよくしたり。
10ccごと1本ずつ包装されていたため、ポケットにそれを入れて必要なとき、お出まし願うのだ。
が、今は、その役割は「生食」になった。
(回収対象を使うわけにはいくまい!)
・・・というわけで、朝の準備が、また一つ増えました。
by 21時過ぎに仕事が終わった(・・・もう祈り会や学び会、終わってるよ)日勤さん
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本日のひとこと。
『私たちはそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。
どうか、あなたがたがあらゆる霊的な 2)知恵と理解力によって、
神のみこころに関する真の知識に満たされますように。
また、主(しゅ) 3)にかなった歩みをして、あらゆる点で主(しゅ)に喜ばれ、あらゆる善行のうちに実を結び、神を知る知識を増し加えられますように。』
(新約聖書・コロサイ人への手紙1章9-10節)
知っているか否か、と問われたら、否、と答えるしかない。
私は、同じ苦しみを味わったわけでもない。
同じ痛みに貫かれたわけでもない。
それでもなお、それを甘んじて受けた思いの深さも、この先に見えるものも。
だが、求め続けよう。
日々、主の目にかなった歩み・・・いや、
そもそも、人のお世話になることのほうが多いだろ、自分。
ご迷惑をおかけしてしまうことだって。
・・・せめて、
明日は一歩前進するように。
【注】
1)生食:生理食塩水。NSと略されることも。
2)霊的:英語だと「spiritual」。といっても、ちょっと前に流行った、お手軽な「スピリチュアル」・・・ではなくて、人間の根本的なところを指しています。
聖書を読むと、人を「れい・たましい・からだ」の3つの側面で捉えていることがわかります・・・云々(興味があったら、どこかで知ってくださいな)。
3)主:神様のこと。
そして、夜、夜勤Nsが「もう10ccシリンジ、ないんですか?」と驚いたところ、
「病院内全部、欠品なのよ」
との知らせ。
それは、これのせいだった↓
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ヘパリンを自主回収 米で副作用 透析患者に影響も メーカー3社(産経新聞)
米国で副作用とみられる症状で20人以上の死者が出た抗血液凝固剤「ヘパリンナトリウム」について厚生労働省は10日、国内メーカー3社が計17製品の自主回収を始めたと発表した。3社は原料を副作用の出た米・製薬会社から仕入れていた。同製薬会社は加工前の原料を中国から輸入していたため、米食品医薬品局(FDA)が因果関係を調査している。
回収が始まったのは、扶桑薬品工業(大阪)、大塚製薬工場(徳島)、テルモ(東京)が製造するヘパリンナトリウム製剤。主に透析やカテーテルと呼ばれる細い管の血液凝固を防ぐために使われている。特に透析では扶桑と大塚の両社でシェアは5割を超える。厚労省は、代替品がない場合は患者に事情を説明した上で、副作用に注意して使用することを医療機関に周知するよう3社へ指示した。
厚労省によると、同剤で米と同様の強いアレルギー症状が出る副作用報告はないという。また、3社が在庫を調査した結果、異常はなかった。
ヘパリン製剤をめぐっては、米・バクスター社の製剤で昨年12月中旬以降、米国内で約450人の副作用報告があり、うち21人が死亡した。バ社は中国と米国内の製薬会社が製造した原料を使用。加工前の原料は、中国にある工場で豚の腸から抽出したものだった。
FDAの調査で原料から5~20%のヘパリンに似せた不純物が検出。今月5日、日本の3社が原料をバ社と同じ製薬会社から仕入れていたことが分かったため、回収を決めた。(2008年3月11日(火))
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<自主回収>製造販売3社が抗凝固製剤を
厚生労働省は10日、人工透析や手術時に血が固まるのを防ぐ抗凝固製剤「ヘパリンナトリウム」について、米国から原薬を輸入して製造・販売している ▽扶桑薬品工業▽大塚製薬▽テルモ――の3社が自主回収を始めたと発表した。同じ原薬を使った米バクスター社の製剤の副作用報告が米国内で多発したのを受けた措置。日本での健康被害は、今のところ報告がないという。
回収するのは米ウィスコンシン州の「SPL社」が原薬を作った製剤で、原料となるブタ由来の成分は中国から輸入された。米国食品医薬品局によると、バクスター社の製剤は昨年12月以降で448人の副作用報告があり、うち21人が死亡。原薬にはヘパリンと似た別の物質が混入しており、同社も回収を始めている。
今回の措置で、透析用のヘパリン製剤は流通量の半分以上が回収対象になり、3社は別の原薬による供給を急ぐ。代替品がない場合、医療機関は回収対象の製剤を使うことになるが、米国で副作用報告が出ているような短時間の大量投与は日本では通常行わず、厚労省は危険性は極めて低いとみている。(2008年3月11日(火))
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(いつも思うことだが・・・同じことなのに、切り口で印象が違ってくるよなぁ・・・)
この「ヘパリンナトリウム」、実は、病院では、ごく自然と使っている馴染み深いものである。
一番は、点滴の終了時。
点滴が終わった後、そのままだと点滴の管が固まってしまうため、「ヘパフラッシュ」なるものを使う。または、点滴をつなぐとき、少々固まっているかも?というときに、ヘパフラッシュを少々流して、流れをよくしたり。
10ccごと1本ずつ包装されていたため、ポケットにそれを入れて必要なとき、お出まし願うのだ。
が、今は、その役割は「生食」になった。
(回収対象を使うわけにはいくまい!)
・・・というわけで、朝の準備が、また一つ増えました。
by 21時過ぎに仕事が終わった(・・・もう祈り会や学び会、終わってるよ)日勤さん
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本日のひとこと。
『私たちはそのことを聞いた日から、絶えずあなたがたのために祈り求めています。
どうか、あなたがたがあらゆる霊的な 2)知恵と理解力によって、
神のみこころに関する真の知識に満たされますように。
また、主(しゅ) 3)にかなった歩みをして、あらゆる点で主(しゅ)に喜ばれ、あらゆる善行のうちに実を結び、神を知る知識を増し加えられますように。』
(新約聖書・コロサイ人への手紙1章9-10節)
知っているか否か、と問われたら、否、と答えるしかない。
私は、同じ苦しみを味わったわけでもない。
同じ痛みに貫かれたわけでもない。
それでもなお、それを甘んじて受けた思いの深さも、この先に見えるものも。
だが、求め続けよう。
日々、主の目にかなった歩み・・・いや、
そもそも、人のお世話になることのほうが多いだろ、自分。
ご迷惑をおかけしてしまうことだって。
・・・せめて、
明日は一歩前進するように。
【注】
1)生食:生理食塩水。NSと略されることも。
2)霊的:英語だと「spiritual」。といっても、ちょっと前に流行った、お手軽な「スピリチュアル」・・・ではなくて、人間の根本的なところを指しています。
聖書を読むと、人を「れい・たましい・からだ」の3つの側面で捉えていることがわかります・・・云々(興味があったら、どこかで知ってくださいな)。
3)主:神様のこと。