安倍総理が辞意を表明しました。
一週間ほど前から、ちらほらと噂は流れていたものの、本当だろうかという疑問がありました。しかし、今日の会見で、はっきりと本人の口から総理の職を辞すると語られました。
私としては、先日このブログで、体調が悪くて職責を果たせないなら辞任するべきだと書きました。
ということなので、辞任の判断に関しては妥当だと思います。
ただ重要なのは、だからといってこれまでにあった数々の疑惑をうやむやにしてはいけないということです。
たとえもう終わったこと、今さらどうしようもないことであっても、責任は追及しなければならない。このブログでは、かねがねそう主張してきました。それは、今後同じことが繰り返されないためです。あまりに当たり前すぎる話ですが……その“当たり前”が、この八年間で根っこから崩壊してしまっている現状があります。
その建て直しのためには、やはり政権交代可能な土壌が必要でしょう。
かつて、およそ40年にわたって隠蔽されていた日米の密約が明るみに出たのは、民主党政権の手によってでした。
この件に示されているように、政権交代には、隠蔽されていたことを白日のもとにさらす効能があります。
逆に、ときどき交代して風通しをよくしないと、閉鎖空間の中で腐敗がどんどん進行していくでしょう。
今後しばらくは自公政権が続くとしても……選挙で政権交代を果たしたうえで、これまでうやむやにされてきたことにけじめをつける。それをやらないと、この国はまともな法治国家に戻れないでしょう。