社会保険のこの問題、これは社会保険庁だけの問題ではない。国の行政機構をしっかり洗いなおして、出直す必要がある。
誰が納めた保険料なまか判らない、この裏には、当然いただけた年金をいただけなかった人が沢山いるということだし、全く恣意的にこの役所の職員によって裏金的に使われた側面も否定できないように思う。
莫大な保険料と被保険者、それゆえに其れを管理する役所が必要なのは当然だ。公務員として、その仕事に携わり、日常の業務において、適当にやっていたとは思わないけれど、今、納付されていないと判定されたケースで、領収書を持っていて其れを提示したら、間違いだったといって訂正されたということが報道されていた。由々しいことです。こんなケースが一件あれば、例えば、実際に納付していない人でも、納付したと主張すれば拒否できなくなる。有識者の判定委員会みたいなものを作るそうだけれどどこまで機能するのかわからない。
納付者不明の大金、中には、もらえることすら判らないまま、他界した人もいるかもしれないし、納付していたにもかかわらず、少なく判定され、貰えないままになっているお金も入っているのでしょう。この保険金は、よほど関心を持って気をつけていなければ、役所から言われたことに間違いが無いと、少ない査定にも疑問さへ持たずにきた人も多いと思う。間違いは、良くあることだけれど、これは間違えてもらっては困る、老後の生活がこれにかかっていて、そのためにせっせと納付してきた国民を裏切るのですから・・・。
厚生年金と同じように、基金の運用に関連した事業が、そのために作られた事業所に回される、そこにまた、癒着の構図が生まれ、保険料とは別の問題も孕むのだ。天下り問題と、一体化した、問題の掘り下げと改革が必要だと思う。