北海道教育委員会は教員の給与に査定昇給制度を取り入れるという。5段階評定をして昇給に差をつけるという。
いい先生にはいい給料を・・・先生の励みにもなる。きっと励みになるでしょう。いい先生が沢山出てくる・・・そうはならないまでも、単なる勤務評定でなく給料に跳ね返るとなれば、きっと皆頑張るだろう。
私は、この制度の導入の話を聞いて、今の時代の先生でなくて良かったと率直思いました。自分で認める駄目先生、どうにかこうにか勤め上げたけれど、こんな査定があったら、きっとノイローゼになって勤め上げれなかったかもしれない。と思ったりするのです。
私が教員になった時代は、先生の成り手がなくて、田舎の学校では、先生を見つけるのに苦労したりしていたのです。だから、外に出来ることも無いから先生にでもなるか、なんていう話が聞こえたりしたものです。
そんな気持で、先生になるような方は、今はいないでしょうが、人間、マルチな人はそんなに多くは無い。つまずくことは幾らでもあるし、起きてくる。一寸気の小さな人は、そんな中で押しつぶされる。
民間の実力主義、能力主義を引き合いに出して、教育の現場も変わることは無いと、言い切れるのだろうか。そんな事態にくじけない、高い志を持ったものが先生になれば済むことかもしれないし、安易な気持で先生になって欲しくないということだろうが、一生懸命頑張って、遅咲きにでも花を咲かす人だっているのだと思う。そんな人が、花開く前に切り捨てられていくようなことにならなければいいが。
評価しなければならない人も大変だと思う。今の時代、教育も難しい問題に直面していて、それだけに、いい先生が欲しいし、また本当に素晴らしい成果を収めている先生には、相応の評価をしてあげるべきだということになるのだろうが、そんなことにかかわらず、先生になったからには、皆精一杯の努力をしているのです。
昔は、こんな口実が、給与の水準引き上げの口実だったりすることもあったように思うけれど、今回のこの制度は、もっともっとシビアだし、息の詰まるような現場になって欲しくないものです。