私は札幌市の手稲区に在住しています。札幌10区ある中で、手稲しか知らないのですから、見方が偏るかもしれません。
地域の文化活動の推進ということで、区としてできることは限られていて、特に底辺での文化活動振興に直接関与できないのは当然だと思う。しかし、いまや地域の文化団体も、特に伝統芸能にかかわるような団体は、高齢化もあり、衰退の兆しが顕著だ。そんな状況を踏まえながら、何らかの対策を講ずることはできないのでしょうか。
一昨年までは、区民センターなどの使用料減免などで、一定の助成がありました。しかし、指定管理者制度になってからは、そうした支えもなくなりました。
一方、指定管理者として、委託を受けたほとんどのセンターは、旧態依然ということで、民間活力の導入には程遠いと思います。
区民センター等の公共施設の果たす役割は、単に部屋を貸すだけでなく、新しい事業を創立していくべきだし、そのような方向への活動展開に市や区が関与できないまでも、助言していくようなことがあってもいいのではないでしょうか。
手稲では、唯一あるのが、稲苑大学(老人大学、これはどこでもやっている)、しかし、ただやるだけで、現実には、同窓生として、それなりの活動を自分達で作り上げてはいます。それは結構なのですが、主催している区として、この大学をベースにさらに広く生涯学習への方向付けなどをする、きめ細かさがほしいものだと思います。
地方の場合、行政が積極的に関与して、文化協会のような、文化団体を作り育てている。札幌市の場合、文化協会があるのは手稲だけだといいます。しかし、これも一民間団体に過ぎず、地域の文化活動推進の母体として、育てるという行政の枠には入らないのです。
町内会の活動支援、子供会の支援これらもりっばな文化活動だし、公的会館などの建物の設置も、文化活動ではありますが、折角ある文化協会を盛り上げ、手稲区の文化団体のまとめ役になるように育てほしいと思うのです。
たとえば、稲苑大学の開催中に、区内の諸文化団体、特に文化協会の団体に、サークル紹介などの機会を持たせていただくとか、区民センターなどの講座にもう少し文化的な講座を積極的に開設する、あるいは、文化講演会を開催するなど、やれることは多いと思うのです。
サークル紹介などは、申し出があれば、いくらでも受け入れますよというかもしれない。それらについても、主催する行政が、この大学の設立の趣旨の一つに、ここでの講座を機会に、サークル活動にも積極的に加入するきっかけにしてほしい。その為の窓口にもなるといった努力などもあると思うのです。
言いたいことは沢山あるのですが、きりがありません、今書いたことも、何か言い切れないままの内容になりましたが、地域の文化活動の推進に、いろいろなことに関与しながら、悩んでいることの一端を書いて見ました。