日常の作法はもちろん、特にスポーツでは、ルールではなくてもマナーとして守られてきた。しかし、この素晴らしいマナーが無視されかかっている。
柔道などでも、戦いが終れば、きちんと相手に礼をして終る。ここには、勝敗を越えた、選手同士の相手の健闘をたたえる気持ちが込められるはずだ。しかし、最近の世界大会などのテレビを見ていると、礼がとてもおろそかにされているように思う。
その最たるものが、先日の亀田大毅の態度だ。最後の礼すらしないで出て行く、これが世界選手権挑戦者かと目を疑う。相撲でも、もう少し気持ちの入った礼があってほしい。仕切りで手がついたかどうか判らないのを認める相撲協会の態度にも何か違和感を感じる。
道を究めることは、礼を知ることかもしれない。邪心なしに、相手を受け入れる大きさが、心からの礼になる。日本では、そのような哲学があつたとおもう。
礼のできない人、社会生活の根底にあるマナーを守れない・・・というより知らない人が増えているのじゃないだろうか。行儀作法は家庭で、競技では、そのりーダーが、団体が、意識的に取り組まなければならない。
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