洒落な人・・・「おしゃれな人」と解釈すると何かつまらなくなる。「しゃらくな人」と言うと一寸感じがかわる。
見た目のおしゃれだと何か着飾った感じが出るけれど、本当のおしゃれは素敵なセンスを感じさせるものだ。
特別のことは必要ない。その人のおかれた立場の中で、相応の振る舞い、衣服の着用なども、きざでもなく、見苦しくも無い、そして自然な感じでありたい。
また、地位とか名誉にこだわったり、お金に貪欲だったりする人は、とても洒落といえない。自然に人の中に溶け込み、自我を通すこともせず、泰然としている、そんな人こそ洒落た人といえるのだろう。
現実の今の社会の中に生きていくのには難しいことかもしれない。
私たちの年代になると、世俗を離れた感もあり、将に洒落た生き方が出来るのかもしれない。自分では、「これ洒落」・・・「これしゃらく」と言える生き方をしたいと心がけたりしているけれど、駄目です。最低、外を出歩くときは、年寄りくさくない、服装、歩き方などを心がけ、酒を飲んでもほどほどにし、乱れることの無いように心がけることにはしているのだけれど、どうも洒落には程遠い。仙人みたいに家に引きこもっているのが洒落とはいえない。歳以上に生きることを楽しんでこそ洒落なのだと思うのだが。