身分も高く、豊かになったからといってみだらな生き方をせず、貧しく、身分も低くてもそんなことにこだわらず、現在の生を楽しんでいきたい、というのでしょう。
清貧に甘んじる。なかなか出来ないことです。この詩の最後は、「これ豪雄」と結びます。こんな生き方を出来る人を「豪雄」というのですが、これは容易に出来ないからこそ、それを出来る人をこのように称するのでしょう。
今の政治家にしっかり聞かせたい言葉です。金があっての世の中みたいに、金を集め、権力を手に入れて、やましいことも、知らぬ存ぜずで押し通す、傲慢・不遜な人が、堂々と国を動かしている。
庶民のなかにこそこんな人が多いのかもしれない。