山菜取りに行かなくなってもう何年になるのだろう。5年も経っただろうか。5月の連休明けに、2度出かける。一度目は「行者にんにく=あいぬねぎ」とりです。月形の向こうの札比内というところの渓谷の奥に行くのです。車を置いて1500mくらい歩きます。この沢に入ると鶯の啼き声がとても心地良いのです。静まり返った澤の空気をゆするように聞こえてくる。この声を聞くだけでも来て良かったと思うのでした。
2度目は5月の末になります。このときは月形の山奥に出かけ、独活・たけのこ・蕗を取ってくるのです。このときも、鶯の鳴く声を聞けます。
山菜取りの楽しみもさることながら、今の住まいにいては聞くことの出来ない鶯の声を聞くのが楽しみだったのです。そのどちらも今は失っています。