これまでの人生、いろんな人と付き合ってきました。もう思い出せない人も多いけれど、同じ世代の友達には忘れられない人も多い。しかし、定年後は会う機会も少なく否応なしに疎遠になってゆく。70歳前くらいまでは、時々飲んで楽しんだ仲間も、それぞれの事情もあり、会う機会がなくなってしまっている。
私は、詩吟という世界で、それなりの付き合いをさせていただいている関係で、詩吟の仲間が新しい友達となってくれていて、現役時代の同僚との付き合いは全くなくなっている。
多くの人は、生涯の友といった方をお持ちで、たとえ狭くても、深い付き合いを楽しんでいられるのでしょうが、私は、浅く広い付き合いを、今もしているようです。
年賀状だけは、200人くらいやりとりしていますが、それだけで、もう会うことのない方がほとんどです。
この歳になると、いろいろ出来なくなります。多芸多趣味と言っていいほうだったのですが、次々にそぎ落とされてゆきました。マージャンは強いほうでしたが、10年前くらいからまったくやっていません。囲碁は15年前くらいにやめたままです。スキーも10年前くらいで終わりました。釣りは山女釣りで一年に一度は行っていたのに昨年は行きませんでした。また、山菜取りも好きでしたが、3年前くらいからやめました。
肺気腫がかなり体にこたえる状況になり、おまけに、少し無理をすると腰に来ます。先日のタイヤ交換で腰を痛め、ようやく回復しましたが、こんな状態でささやかな家の周りの畑も今年どうなるのか分からない。次々とそぎ落とされるようにやりたくても出来ないことが多くなっている。全く自然な現象ですが寂しくなります。