紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2021・紫根収穫 終了

2021-12-18 16:03:32 | 日記
「師走中旬に入って漸く紫根堀り作業終了」
11月中旬から、ほぼ1ヵ月を要した。
紫根の根元から最先端までを残す所なく、完全な形で掘り出す事に拘った故であろう。


1本1本とりあえず、この色を確認して安心する。

昨年から紫根堀りには欠かせない道具である。
グラスファイバーの伸子とピッケルで共に農地で使うには場違いであるが重宝した。


主根を掘り出した後に細く赤い根が見え隠れする。これもつい集めてしまう。
最先端の根であったり、横根の一部であるがこれも染料としては貴重な部位である。


最後に残された2本であった。
来春からの生育を見る予定で残したが、畑の中央部で不都合に気付いて掘り出す。


意外と大きい紫根で掘り出して良かったと思う。
この周囲の紫根はこれ程大きくは無かった。

根元の太さは径2cm もある。長さは30cm にも達する。

並の大きさとも言える。この畑ではこれが限界のサイズである。

掘り出した紫根は1両日を置いて土を洗い落とす。
左手前の一山は色合いが赤黒く、数日前の一束で日を追って黒味が増してくる。
収穫を終えて、反省もしきりだが・・・残念な思いも大きい。
よる年波には、その反省も生かされそうも無いからである。

紫根は乾燥を待たずに、部位の仕分け作業をしなければならない。
完全に乾燥すると、この硬紫根はハサミも包丁も役に立た無い。
特に太い部位、茎と根の境は最初に切り落とす必要がある。
また染料として、染め液を抽出するには3cm以下にカットする必要がある。
こうした作業を紫根堀りの間に入れて、漸く終了のメドがたった処である。

  「ひといろに みせられつづく はたしごと」 
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