紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)の発芽処理、考察

2016-12-13 19:02:18 | ムラサキの栽培

 「低温発芽処理の期間を検証」
 紫草の種は、低温保存処理をしなくては発芽しない。
 これは定説だが保存期間については3週間と云われており、鵜呑みにしていた。
 もっと短期間の場合はどの様な結果なのだろうか、ちょっと気になった。



  11/28〜12/5 低温保存(0℃ )1週間の新種30粒
 12/6 よりパック内発根を待つ。最低気温20℃ 




 1週間後12/12 1粒発根有り、翌日12/13 6粒発根。
 3週間の低温保存処理の場合、早い種は4〜5日で1粒目の発根を見る。
 1粒目の発根をみるまで、1週間の低温保存では発根しないのではと思った。

 低温保存3週間説は、1週間へと簡単にクリアーしてしまった。
 問題は発芽率かも知れない。
 30粒中1粒が黒変して除去、現在7粒が発根。





 同時に低温保存処理した1包29粒、2週間でパック内発根へ。
 1週間で発根してしまったので余り意味のない検証となる。
 発芽率の違いを見る上では期待したいものである。
 1週間以内の日を探して見るのも一興だが、どうしよう?

   「たんきかん なぜねをだした しろきたね」 

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紫草(日本ムラサキ)育苗中

2016-12-11 19:19:55 | ムラサキの栽培

 「日本ムラサキ育苗中 2017へ」
 紫根の収穫時期から逆算すると、休眠期間中に苗を育てる事が最適か。



 1ポットに1本が原則だが、スペースの問題から3本を育てる。



 発芽後10日目の双葉である。


 1ヶ月後、本葉が生育してくる。



 10/22発芽、6週間目、本葉が3枚となる。



 10/5発芽苗、2ヶ月目、本葉4枚に生育。

   「なえながめ ひざしやりたや そとはゆき」



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紫草(日本ムラサキ)の2年目の怪

2016-12-10 19:35:39 | 紫草の栽培

 「2年目の紫草の現実」
 紫草は宿根草である。
 黄色く枯れた茎の根元、地中に来年の芽が既に準備されている。
 しかし、休眠期から目覚めた芽は、種から発芽した芽とは些か様相を異にする。
 また、旺盛な生育状況は紫根の太さに応じていると思われる。

 この、前年の紫根からの養分補給を受けるかの如き生育状況は何故であろうか。
 種の継続保存上の意味を持っていると考えて良いのだが・・・・。
 
 翌春の芽は複数で、株から数本の茎立ちを見ることが出来る。



 2015年4/9 新芽の生育状況である。この時期に紫根を収穫すべきだった。



2015年5/1 前年度の様な清楚な姿は見られない。



6/10 開花するも、アブラムシ被害があって異様な開花姿である。



 紫根を掘り出してみる。異様な紫根に驚きと落胆あるのみ。
 わずかに細根が数条あるのみ。
 新しい紫根の生育結果は見ることは出来なかった。
 反対に白化したり、黒変している。雨期になると、この紫根は腐敗するだけとなる。
 驚きと落胆で種の事は記憶も、記録にもない。
 この種子が鍵であったのだ。

 2016年の紫根収穫は既に終えている。
 この残念な結果を経験しているので、鮮やかな色の紫根の収穫を得ている。

   「つらさゆえ あたままわらず なぞのこし」





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紫草、2016師走の発芽へ

2016-12-01 19:24:51 | 藍染め
紫草(日本ムラサキ)の種 選別
 ムラサキの種、浮種を選別する。今年は種の採取判断が難しかった。10月の気温が高く、花の終わりが曖昧で、再び咲き出す株もあり、見るからに先端の種は未熟で小さいままであった。株の......


「年末の発芽を計画」
年末を前に、浮種検査で不合格品扱いの2次、3次選別の種の処置を検討する。
その根拠を見つけなくてはならない。
既に、被害種の発芽試験で結果は、おおよそ見当がついている。




11/30朝、発根を確認する。3次選別で保管中の種である。
右側の種が2次選別の種で、発根を確信していたのは右側であった。




 この種は2014年採取の残り種で、種の発芽維持力を確認して見た。
 全く、発芽の兆しはない。
 昨年2015年産の種は新種の出来る頃まで細々と発芽を続けていた。
 この結果を見ると、種子を採取した秋の発芽力が最も旺盛な発芽を見せて、
 翌年秋にはポツリポツリの発芽となり、新種に種の維持を委ねている様である。




 12/1 左の3次選別の方に発根が続き4個を確認し、育苗ポットへ移す。


 種の色で実り具合を選別出来るかと思ったが、どうも違う様だ。


    「かくしもつ いのちのちから みいだせず」



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