我が家の序列はＮＯ５

　現役を退いて約25年、毎日が日曜日の生活もやがて佳境に入りつつある。

　体内時計が、夜9時になると時間ですよと時を告げる。その途端、上まぶたと下まぶたが仲良くなってくる。午前5時にベッドを離れる。典型的な早寝早起きというところだろう。

起きるとすぐに郵便受けの新聞を取り、じっくりと目を通す。午前6時30分のラジオ体操は欠かさない日課、終わると何かすがすがしい気持ちになる。だが効果のほどはいかが。　3度の食事は決まった時間に“うちの奥さま”と一緒にテーブルにつく。〝おはよう”、〝いただきます”、〝ごちそうさま”と少しばかりの会話で朝の行事が終わる。

　現役時代の我が家の序列はNO1だった。だが、退職後の最近の序列はNO５くらいだろうか?　もちろんNO１は“うちの奥さま”、次は近くに住んでいる娘や孫たち。

　最近、我が家の中に、昼も夜も、自分の居場所を探すのに時間をついやすことが多くなった。でも幸せ。今日も1日よい日でありますように。

まさに高血圧

　久しぶりに病院へ出かけた。診察された先生は迷わずに「高血圧ですね」と診断を下された。今まで元気だ元気だ、どこも悪いところはないとの自慢の鼻をとたんにへし折られた感じ。まさに驚天動地の世界。一度に気持ちが落ち込んだ。

　下された診断は早期高血圧症。「ほっておくと大変なことになるかもしれません。しばらく薬を飲んで様子を見てみましょう。」。

　心配でならない私。「飲み始めるとずっと薬は飲み続けないといけないのでしょうか」
　「良くなれば、やめてもかまいません。一番弱い薬ですから。」。「毎朝のラジオ体操とほんの少しだけ散歩をしています。食事などどのような点に注意したらよいのでしょうか」
　「運動でただちに効果は出にくいでしょう。塩分の量や食事に留意してください。10日分薬をだしておきます。」

　自覚症状はほとんどないのに病気とは。でもしかたない。早く血圧が下がるように鞭打って努力しょうと誓いました。