復興予算は17兆円。復興を目的にした復興増税は10.5兆円。全国民が平成13年度から25年間必ず負担することとなっている。
増税にあたって、国民一人一人は、1日も早い東北の復興を願いそれを受け入れたのではないだろうか。ところが、復興予算のうち、1兆2千億円が基金にわたり、復興とは関連のない事業に流用されていた。それを知った世論は怒りの声をあげた。
増税の趣旨を生かせと。世論の動向に押された政府は流用を中止し、基金を引き上げることとしたが、すでにそのほとんどは使われており、未使用分は1千億円だという。このことは何かしこりを残す出来事だ。
ところが今日のニュースを見て驚いた。全く声がでない。強い憤りを感じるのは私だけだろうか。
復興予算の更なる流用があったとある。それも、福井原発で大きな被害を出した原子力村の一員である電力会社への支援とある。原発停止の負担増を埋め合わせるためという。それも100億円。庶民には目の回るような大金である。
今の政治はどうなっているの。億単位の社会保障費の削減には躍起となりながら、一般予算の上乗せをはかるため復興予算を復興とは直接関係のない事業に流用する。それも、直接国民には関係の薄い事業に。
まさに早い者勝ちの分捕り合戦。政治家も官僚もそれに地方自治体も負けるわけにはいかないとばかりの奮戦ぶりには恐れ入る。
税金の使い方に問題あり。
政治が悪いのか。
官僚の責任なのか。
それに便乗する地方自治体の甘え体質なのか。
それぞれがお互いに考える余地が十分にある。
納税の義務を負うのは国民ひとりひとり。納めないなど裁量の余地は皆無。今の政治を見ていると、小さな声でも、納税拒否の行動を起こしたくなってくる。
年金生活の老夫婦の世迷言。1円の増税でもその負担は大変。今控える消費税の増税、目的通り果たして有効に使われるのかはなはだ心配になってくる。