30度を超える真夏日が続いている。うだるような暑さにはうんざり。
午後3時過ぎのこと、サイレンを鳴らした救急車が突然我が家の前で止まった。驚いて飛び出したところ救急隊員のかたが、前の家のご主人を手際よく救急車に運ばれているところだった。救急車を呼ばれたのはご本人のようだ。
前の家のご主人は42歳。まだ現役のばりばり。どうしたのかと大いに心配だが、どのような症状だったか状況は全くわからない。その時、ご家族の方は不在だったようだ。
夜になって、その時留守をされていた奥様が訪ねてこられ、熱中症で意識もうろうとなりご自分で119番へ連絡されたのだと話された。午前中は仕事で農地の草刈りだったそうで、昼すぎにひと段落し車で家に帰る途中、意識がもうろうとなったのだという。
「高齢者は、熱中症に注意してください」「家の中でも熱中症にかかることがあります」と、1日に何回かテレビ等で注意喚起がされている。しかし、今までは何か他人ごとのように思えてならなかった。ただ、水分を多くとり、涼しいところで過ごすと良いなど少々の知識はあったが、すぐそばで熱中症の方に接してその恐ろしさを初めて知った。
他人ごとではない熱中症が怖くなってきた。一人でいるときに熱中症で意識不明となったらどうすればよいのか。家の中でも、高齢者が熱中症にかかり孤独死となることが多いと聞く。熱中症について日頃から家族と十分な話し合いをしておくことが大切だとやっと気付いた。
熱中症の怖さを実感させてくれた救急車のサイレン。ありがとうございました。