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バスの窓から見た被災地、涙が頬を伝う。

2016-05-06 15:44:04 | 日記

 〝うちの奥さま”の実家で執り行われた義父の3回忌法事を無事に終えることができた。

 お坊様は「お経の途中で揺れがあれば、私にかまわず逃げてください」といわれて読経を始められた。読経の途中で軽い揺れがあった。この地震、仏さまもさぞかし驚かれていることだろう。

 〝奥さま”の実家は熊本市内からバスで南に約1時間のところにある美里町。この町の観光名所は「日本一の3千段の石段」とNHKの旅番組「火野正平さんの心旅」で紹介された恋人の聖地「二股橋」。

  二俣福良渡の写真     二俣渡の写真 (美里町ホームページから)

   ところが今度の地震で二股橋の1つが壊れてしまった。そのためハートのマークはどこかへ飛んでいき、恋人の聖地が消えてしまった。残念なことだ。

 帰りのバスは、2回にわたった震度7の地震で大きな被害を受けた益城町の隣町、嘉島町と御船町を通った。ここでも大きな被害が出ている。バスの窓から見えるブルーシートに覆われたたくさんの家々の屋根。まるで海に浮かぶ小島のよう。倒壊した家や半倒壊の家、屋根瓦がずり落ちてしまった家など、地震による被災の状況を直接目にして驚いた。胸が詰まり声も出ない。涙が頬を伝う。1日も早い復興を願うばかりだ。

 それにしても1日数十回を数える余震は今も続いている。震度1以上の地震は6日16時現在で1266回を数える。気象庁は震度6弱の余震の可能性があると警戒を呼び掛けている。徐々に普及しつつあるライフラインも6弱の地震が再び起きれ元の木阿弥となるだろう。昼も夜も余震に怯える不安な日々はいつまで続くことだろう。