天皇、皇后両陛下が熊本地震の被災地をご訪問された。
南阿蘇村では212人が避難する南阿蘇中学校の体育館をご訪問され、両陛下が、スリッパもお召しにならず、固い床に両ひざをつくようにして一人一人の被災者に歩み寄り、声をかけられる優しいお姿が、その日のテレビに大きく映し出された。
その後、両陛下は再び自衛隊ヘリで益城町へ向かわれ、204人が避難する益城中央中学校体育館を訪れ、避難者を激励された。
今も避難所で不自由な日々を送っておられる被災者の方々からは「胸がいっぱいになって元気が出た」「再開のめどは立たないが、這い上がっていこうという力がわきました」など感謝の声が聞かれ、嬉しかったと涙を流される方もたくさん見られた。
大きな被害を受けた益城町長は「両陛下にたくさんの勇気をいただいた。これが町民の一人一人の復興、町の復興につながっていくと考える。」と感謝の言葉を述べておられる。
震度1以上の余震は1500回を超えたが、先日あたりからは回数も1日10数回と幾分少なくなっている。しかし不安は消えない。これから起きるかしれない震度6弱の余震、その怖さは、実際に震度6弱の地震を体験したものでないとわからないだろう。あと1月か2月は警戒が必要という。
1日でも早く、地震収束の言葉を聞きたい。