春爛漫。さくらは満開。青い空が広がっている。
立田山に花見に出かけた。立田山は熊本市の中心街を見渡せる標高155㍍の山。山というより丘に近い。我が家からは歩いて行ける。
市の桜の名所は言わずと知れた熊本城。毎年花見は熊本城でやっていたが、地震が起きてからは熊本城のいたるところが工事のため立ち入り禁止。熊本城正門に向かう桜並木の御幸坂はサクラの時季4日間だけ開放されるが、登りの一方通行で宴会などはもってのほか。
登り口の立田山浄水池前のヨシノ桜は満開。目が眩むほど。素晴らしい風景だ。ここにこれほどの桜があるとはびっくりだ。
「野鳥の森」から「冬の森」を抜け「春の森」に向かう。「冬の森」の赤い椿が美しい。途中道の両側には杉の木が行儀よく並んでいる。
「春の森」は吉野桜と葉桜、それにこぶしの花のオンパレード。椿も赤い花を付けている。まるでこの世の桃源郷。
春の森で花に囲まれながら弁当を開いた。幸せなことこの上ない。他に花見客はいない。まるで桃源郷を貸切った気分となる。
帰りは「秋の森」を通って山の北側に回る。低い山と言っても登りの急な坂は、年寄り夫婦にこたえる。息を切らしながらふと下を見ると小さなりんどうが咲いている。馬酔木の白い花が美しい。
お祭り広場の近くの池は枝垂れさくらに囲まれている。しだれさくらが満開になるのはすこし遅い感がするが、よしのと枝垂れのコントラストはまた格別。
何回も登っている立田山だがこれほどたくさんのさくらがあることを初めて知った。それなのに花見客はほとんどみない。吉野桜と葉桜、それに枝垂れ桜のコラボレーショのすばらしさ、来年の花見をよろしくお願いしますね。