9月14日に発生した阿蘇中岳第一火口の大噴火から1月が経過し一時は噴火も収まるかと思われた阿蘇山だが、10月13日、2回にわたり第一火口で小規模な噴火があった。
噴煙は上空1400~1600㍍まで達し、直径50㎝以上とみられる大きな噴石が飛び、噴煙は1000㍍~1600㍍まで上がったと福岡気象台から発表された。まだまだ噴火警戒レベルは引き下げられそうにない。降灰による被害や風評被害は阿蘇の経済をじわじわと蝕んでいるかのようだ。
今朝の新聞に、うれしいニュースがあった。
口永良島新岳の爆発的噴火から5か月、全島民が屋久島に避難している島の方々に朗報が届いた。21日の気象庁の警戒範囲の設定変更で、警戒範囲は火口から半径2.5㌔~5㌔となり、島内の居住地域はほとんどが含まれなくなった。帰島が見えたと島の人たちの笑顔が爆発しそうだという。屋久島町の役場では年内にも帰島できるよう準備を始めたようだ。
火山の噴火は怖い。もしも巨大噴火が起これば熊本県内はもちろん、さらには九州各地にも大きな被害が及ぶことだろう。阿蘇の噴火は他人事とは思えない。
距離的にも近い隣の県の霧島連山えびの高原、硫黄山では火山性微動が多発しているという。九州は火山の巣。桜島、新燃岳も安心はできない。怖がるばかりではだめ、日頃からの火山噴火に対する避難訓練が大切だとつくづく思う。