年を取るにつれお医者さまとのお付き合いが多くなった。。
先月30日、昨年10月以来毎月飲み続けている十二指腸潰瘍の薬をとりにかかりつけのクリニックに出かけた。
「下血で入院してから約1年。そろそろ内視鏡の検査を受けては。」と先生に勧められた。お願いしますとお答えしたところ、その場で検査設備のある病院に検査を依頼された。検査は明日10月1日午前9時と決まった。
内視鏡検査は何回も受けているので、今度も大丈夫と軽い気持ちで指定された病院に出かけた。9時過ぎに始まった検査は11時過ぎに終わったが、検査結果はかかりつけ医の先生に連絡すると直接の説明はなかった。かかりつけ医の先生に書かれた検査結果の手紙を預かり、今度も何事もないだろうと意気揚々と家に帰った。検査の結果を心配していた”うちの奥さま”には何もなかった大丈夫と答えておいた。
翌日の朝はやく、預かった手紙を持ってクリニックに出かけた。ドクターからその詳しい説明があった。胃の入り口付近に異常が見つかったという。ぎょぎょ。驚いた。先生はすぐに専門医の診察を受けてくださいといわれる。紹介された専門医は国立病院耳鼻咽喉科の先生だった。予約を13日に取っていただいた。
指定されたその日の朝は食事抜き、水とお茶は飲んでいいというがそれはあまり取る気にならない。お腹がすいてきた。時間の経過とともにお腹がグーと泣く。
10時30分から診察が始まった。緊張の極みだ。優しそうな先生だったが、自覚症状の全くない私の話を聞いた後、詳しく調べてみましょうと鼻の奥に麻酔をかけた。よくみると胃の内視鏡とは全く違う。先端に強い光をはなつ小さなこれも内視鏡だろうか、鼻の中を通し遠慮なくのどの奥へ突っ込まれた。痛くはないが初めてのこと、なんだが気持ちが悪い。何度かげっぷが出てきた。
その結果は胃の入り口付近に腫瘍がある。多分良性のものだと思うが念のため組織検査をしてみましょうと先生はおっしゃった。次の検査を29日に指定された。内視鏡は前のものより少し大きいそうだ。麻酔は喉の奥までかけるという。良性か悪性か結果はその1週間後にわかるという。時間がたつうちにだんだんと心配になり怖くなってきた。最後は運を天にまかせるだけだとあきらめにも似た気持ちになってきた。
この1月で、歯医者さんに3回、整形外科や皮膚科のクリニックにも何度か通っている。年は取りたくないものとつくづく思う。だが自然の摂理に逆らうことは無理なこと。
話は違うが、1年ほど長崎市に住んだことがある。庶民の足は市内を走る路面電車。たびたびお世話になったものだ。料金はどこまで乗っても一律100円。ずいぶんと長いこと料金は据え置かれていたようだ。今は120円となっているが、その会社は市民の足として料金を安く保つために並々ならぬ大変な努力をされていたという。電車はすべて廃線となった各地の電車を使っているという。いまでは市内を走る路面電車は全国でも数少ない。したがって長崎を走る電車は、多分”おぢいさん”電車ではなかろうか。
今朝の新聞に、長崎の路面電車が脱線し今も運休が続いていると出ていた。2007年にも同じ場所で、同じ電車が事故を起こしていると書いてある。1晩で2万8千人に影響があったそうだ。電車もまた自然の節理には逆らえないようだ。