リオオリンピックの熱も冷めやらぬ中で、熱戦の第2章、パラリンピックが開幕した。障害にもめげず激しい熱戦を繰り広げる、各国の選手の方々に大きな拍手を送りたい。
運動機能障害水泳(両腕のない選手)の表彰式をテレビで見た。表彰を受ける選手はメダルを首にかけてもらい、記念品を肩と顎にはさみ首の間で受け取った。3位の選手は、記念品を挟んだ位置が気にいらないのか、記念品を落ちないよう、肩を何度もゆすっていた。
今朝の新聞には、両腕のないエジプトの卓球選手の記事が出ていた。球を右足の指に挟んで空中に放り上げ、頭を激しく振りながら、口にくわえたラケットでサーブする独特のプレイスタイル。2回戦で敗退したが、その選手の表情はすがすがしかったとある。
陸上男子100㍍(切断など)で優勝したイギリスのピーコック選手は義足スプリンター。「意識するのは健常者。足が2本ある人と同じことができるとやってきた。」まさに名言。健常者である自分の過去を振り返ると少し恥ずかしくなってくる。
2大会連続の金メダル獲得を狙うゴールボール。目の不自由な選手が1チーム3人でプレーし、鈴の入ったボールを相手ゴールを狙って転がし得点を競う。失われて視力を研ぎ澄まされた聴力と体力で補う、健常者には考えられない競技。2大会連続で金メダル獲得を狙う女子の日本代表。予選リーグの第2戦で地元ブラジルに2対1で勝利。目が見えずとも健常者を超えるすばらしい技術には頭が下がる。