脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

花冷えの候

2008年03月31日 14時44分19秒 | 雑談
昨夜からの雨が残り、やけに肌寒い三月末日である。
窓から、裏通りの向こうに一本の桜が見える。
淡いピンクの花ビラが咲き誇り、見事に満開である。

今、雨も上がり、予報ではこれから北風が吹くらしい。
花はやがて吹雪くように散っていくのだろう。

白い花弁がほんのりピンクに色めいていく桜、
桜を眺めていると、愛らしくも儚い女のエロスをさえ感じる。
また、雨風に惜しげもなく散っていく姿は、
潔く精々しく、静かに美しい。
そこには、生/死を同時に孕んだ美学がある。

桜のように、ひとり美しく花開き、潔く散ってみたいものだ。
これは、私のみならず、日本人のメンタリティーではなかろうか。

さて、明日から四月である。
花粉症で詰まる鼻をグズつかせつつ、
だるい体に思考の廻らない頭をもてあましながらも、
春の陽射しの中を、匍匐前進すべし。


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