脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

酷暑:学校にエアコンを。

2018年07月22日 15時12分24秒 | 雑談
毎日うんざりする位、暑い。7月初めからこんなに暑い夏は、あまり
記憶にない。連日各地で、子供やお年寄りが熱中症で死亡だの救急搬
送だのとニュースを見る。学校にもエアコンを設置せよと声が上がっ
ているが、今の子供がひ弱かどうかはともかくとして、賛成である。

昭和40~50年代に学校に通った私の世代では、勿論教室にクーラ
ーは無かったし、職員室にもなかったと思う。あの頃夏の暑さは不快
でも格別の苦痛までは感じてなかった。でも真夏の体育館は過酷な蒸
し風呂状態で、熱中症になる運動部員等いたが、救急車だの大袈裟に
騒ぐことはなく、涼しい所で休んでいれば治るという雑な対応だった。

想い返しても、学校が特別暑い場所だったという記憶はあまりない。
家にクーラーがなかった育ちのせいか、夏の暑さには慣れろ、我慢せ
よという生活態度が身についていたのだろうか。夏の甲子園大会では
ないが「暑さに負けない」という精神論が強く浸透していて、暑さを
モノともしない頑張りのきく子供を育てようという時代だったのだ。

だが戦争を経験した昭和一桁世代から見れば、私の世代はひ弱に見え
たろうし、私の世代から見ると、今の世代は更にひ弱にも見える。も
はやタフやハングリーは時代精神ではない。生活には利便性と集団的
なノリが重視され、楽にスマートに生きることが志向されている。便
利で楽になった分、人間がひ弱になったかもしれないが、今の時代に
は、昔にはなかった今に固有の困難や厳しさもきっとあるのだろう。

冒頭の学校にエアコン設置だけど、昔よりも夏の気温が高い統計的な
事実もあるし、ヒート・アイランド現象も進行している。学校施設は
災害時に避難場所ともなることから、地域インフラとしてもエアコン
を常備する必要もあろうかと思う。一般家庭での冷房普及率が高い状
況でもあり、各学校施設にはエアコン設置を義務化すべきである。

小・中校等にエアコンが普及しない理由として、予算がないからとい
う話があるが、加計学園の獣医学部誘致ではないが、自治体が私学等
に何十億円もの補助金を出すカネがあるのに、公立学校にエアコンを
設置する予算はないとは、話がおかしい。こっちは、毎年の子供たち
の命や健康に直結する問題である。どっちが優先かは明らかだろう。

国会では西日本の豪雨災害よりも、カジノ法案の審議・採決が優先さ
れる。カジノの利害関係者から陳情を受けているのだろう。背後には
アメリカ(大統領)の意向があるとも言われているが、学校のエアコン
設置も、教育予算を圧力団体である私学団体や教育業界に取られてい
て、肝心である子供の教育環境整備や福利に回せていないのでなかろ
うか。

(これは、関西の地震でブロック塀が倒壊し通学中の児童が亡くなっ
た背景とも重なると思う。地震の際のブロック塀の一般的な危険性は
昔から指摘されており、当局の危険性への認識欠如も問題だが、改善
されず放置されていたのは、予算の問題でもあった。教育行政にカネ
がないのではなく、予算の付け処が偏向しているのではなかろうか。)

※ 以上は私の勘所で書いた推論と、個人的な見解であり、客観的な
統計・行政資料等に基づいた設論でないことは、お断りしておきます。










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