脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

家族の病としての精神病。

2013年08月17日 21時46分52秒 | 精神障害
今日は、母親が私の精神科の主治医に診察して貰いたいというので、
大学病院の心療内科をやめて、Aクリニックに連れて行った。
土曜のAクリニックはやけに混んでいて、初診のインテークを受けた
あと、一時間半も待たされた。

母は、待合室でイスに腰掛けて静かに待つことが出来ないヒトで、イラ
イラして苦しくなると、イスを降りて床に膝を付いて座面にうつぶした
りで、どうしてこういう姿勢を取りたがるものか。周囲からはジロジロ
見られるし、一緒にいるのがイヤになる。

A先生の診察は20分くらいだった。
母の主訴は、頭痛とイライラで、処方されたのは、従来飲んでいるレメ
ロンに、SNRI(サインバルタ)が追加された。私もトレドミン(SN
RI)を飲んだことはあるが、何も効果を感じなかったので、すぐに止
めた。

SSRI(選択的セロトニン再吸収阻害剤)、SNRI(セロトニン・ノ
ルアドレナリン再吸収阻害剤)、NaSSA(ノルアドレナリン・セロト
ニン作動性抗うつ剤)などとあるが、サインバルタは、糖尿病性神経障
害にも効能があるらしい。母は、頭痛だの疼痛を訴えるのだが、糖尿病
の傾向があるので、主治医がチョイスしたのかもしれない。

既に内科医から頭痛薬(鎮痛剤)として、ロキソニン、カロナール、ボル
タレンを処方されているが、どれも頭痛に効いたり効かなかったりで、
時にはデパスのような抗不安薬が効いたりもするという。心因性頭痛な
のだろうが、うまく合う薬がない。

SSRIでは本人は別の頭痛が起こるという。サインバルタでダメなら
ば、エビリファイのようなDSS(非定型抗精神病薬)になるのだろうか。
心因性の頭痛とは、「自分が悪い」という自罰の心理が働いているもの
なのだろうか? ならば何の、心の重荷があるものやら。

私にはどうも、何かすがるものが欲しいかのように見える。例えば、
神さまでもいいのだが、すがる対象がないので、病気を作り出し、病院
や薬、私の母の場合、点滴という治療行為にひどく執着(欲望)する。

すがる対象を得るために、自分から病気になりたがるという業病なのだ。
病院(医師)・薬・点滴に出会いホッとしたいがために、病を得たがる。
リストカットという自傷をして、安心感得るという転倒した精神障害者
の心理にも通じている気がする。

このような心の空虚な人間を、医療はどう救えるものか?
カウンセリングのような治療法が有効なのか?
本人の心の未熟が問題であるとも思うのだが、
家族やら周囲の人間関係に、本人を救う義務があるのだろうか?
だが「救う」とは、何を何処までどうすることなのだろうか?


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