私の母親は、年に何度か家事を全くしなくなる。
一時的ではあるが、体が脱力して歩行すら出来ない状態にもなる。
本人はただ「具合が悪い」から何も出来ないというのだが、しかし
そんな際でも、町内会やら信用金庫の旅行には出掛けたりする。
普段は朝10時まで寝ているヒトが、早起きしてバス旅行に参加する
のである。
このような母親は「新型うつ病」かとも思いたくなるが、
私の見立てでは、単なる神経症、ヒステリーなのだと思っている。
ヒステリーという言葉を最近あまり耳にしなくなったが、
俗世間で人品を表現する際等、死語にするに惜しい言葉である。
DSMやICDというメジャーな疾病分類でも、
だいぶ以前から、ヒステリーという用語は削除されており、
ヒステリー性神経症は、身体症状への転換が優勢ならば「転換性障害」
や「身体表現性障害」に、精神症状を優勢とすれば「解離性障害」に
分類されているようである。
ヒステリーは、古代西洋から認知されている精神異常である。
近代において「ヒステリー」概念を確立させたのは、フロイトの
「ヒステリー研究」であろう。
フロイトは、患者が耐えがたい観念に直面するとき、
自己防衛のために内心でその観念を抑圧すると、
抑圧された観念と結びついた情動エネルギーが身体症状に転換され、
それがヒステリーの症状として現出する、としている。
ヒステリーの身体症状としては、失立・失歩・脱力・麻痺等の運動障害
と各種の感覚障害、自律神経系の異常(動悸・めまい・頭痛・呼吸困難
等)が主に挙げられるが、
「疾病利得」(病気を理由に自分が大事にされたい)という心理も見逃せ
に出来ない。この点では、人格発達が未熟な人間の心因反応としてヒス
テリーを捉える視点もあり、またヒステリー型人間の性格傾向として、
依存性・自己愛性・演技性の特徴もあるようだ。
(参考:『心理臨床大事典』培風館)
ヒステリーの症状と「新型うつ病」とはよく似ているように見える。
私は勿論門外漢であるけど、「新型うつ病」とは、ストレス耐性が低く
人格発達が未熟なヒトが「耐え難い観念」に直面した際に発症する、
現代版のヒステリー症のことではないのだろうか?
一時的ではあるが、体が脱力して歩行すら出来ない状態にもなる。
本人はただ「具合が悪い」から何も出来ないというのだが、しかし
そんな際でも、町内会やら信用金庫の旅行には出掛けたりする。
普段は朝10時まで寝ているヒトが、早起きしてバス旅行に参加する
のである。
このような母親は「新型うつ病」かとも思いたくなるが、
私の見立てでは、単なる神経症、ヒステリーなのだと思っている。
ヒステリーという言葉を最近あまり耳にしなくなったが、
俗世間で人品を表現する際等、死語にするに惜しい言葉である。
DSMやICDというメジャーな疾病分類でも、
だいぶ以前から、ヒステリーという用語は削除されており、
ヒステリー性神経症は、身体症状への転換が優勢ならば「転換性障害」
や「身体表現性障害」に、精神症状を優勢とすれば「解離性障害」に
分類されているようである。
ヒステリーは、古代西洋から認知されている精神異常である。
近代において「ヒステリー」概念を確立させたのは、フロイトの
「ヒステリー研究」であろう。
フロイトは、患者が耐えがたい観念に直面するとき、
自己防衛のために内心でその観念を抑圧すると、
抑圧された観念と結びついた情動エネルギーが身体症状に転換され、
それがヒステリーの症状として現出する、としている。
ヒステリーの身体症状としては、失立・失歩・脱力・麻痺等の運動障害
と各種の感覚障害、自律神経系の異常(動悸・めまい・頭痛・呼吸困難
等)が主に挙げられるが、
「疾病利得」(病気を理由に自分が大事にされたい)という心理も見逃せ
に出来ない。この点では、人格発達が未熟な人間の心因反応としてヒス
テリーを捉える視点もあり、またヒステリー型人間の性格傾向として、
依存性・自己愛性・演技性の特徴もあるようだ。
(参考:『心理臨床大事典』培風館)
ヒステリーの症状と「新型うつ病」とはよく似ているように見える。
私は勿論門外漢であるけど、「新型うつ病」とは、ストレス耐性が低く
人格発達が未熟なヒトが「耐え難い観念」に直面した際に発症する、
現代版のヒステリー症のことではないのだろうか?