脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

東北大震災。

2011年03月12日 10時23分59秒 | 近況
昨日の午後三時前に、東北地方・太平洋沿岸でM8.8という大地震
が発生した。私は部屋でラジオからFM放送のクラシック音楽を聴い
ていた。突然、放送が中断され地震の緊急放送が入った。

一分もしないうちに、部屋が揺れ始め、次第に横揺れが大きくなり、
モノが床に落ち、壁で額が跳ねるような調子で、廊下では文庫用の本
棚が倒れ、壁に穴があいてしまった。

一家三人は無事であったが、東京生まれ東京育ちの、私の地震経験で
は最大級の地震だった。もちろん、電気・水道・ガスは使えるので、
被災というものではないが、仙台のように東京が直撃されたらと思う
と地震や津波の恐ろしさを、かなり身近に本気で感じた。

この地震で、首都圏の鉄道は終日全面ストップ、バスは走っていたよ
うだが、何万人もの人々が帰宅難民となった。臨時に開放された公共
施設等で一夜を明かした人々も大勢いたようだ。

昨夜の九時前に、自転車でスーパーに出掛けたら、明治通りは車で
渋滞しており、道を往く人が西の方向へと隊列をなして行進している
ような感じだった。私は、終戦の年の3月、東京大空襲で大勢の被災
した人の群れが、この通りを避難していったという、母親が目撃した
昔話を思い出していた。

スーパーに行ったが、パンも弁当もなにも棚に残ってなかった。歩い
て帰宅する人たちが買っていったものか、食パンも、いつもは残って
いる惣菜のパックもない。物資輸送が途絶えるのを見越した買置きを
考えての消費者行動かもしれない。出遅れた私の読みが浅かった。

それにしても、首都圏・東京はもろいと思う。
地震が直撃しなくとも、基礎インフラは生きていても、交通機関が止
まれば、生活は麻痺してしまう。電気と物流に頼った、人口超過密な
現代都市がいかに鳥かごのような、人為的な箱空間であるか。

ネットが仮想空間と言われるが、東京もとっくに仮想空間みたいな
時空にあるような気がする。現実から切り離されて、ベットで延命
されて食事等の世話をされている、高齢老人のような姿ではなかろう
か。東京は表層が先進的でも、実像は老人の体と変わらないのだ。
これが、現代都市の素顔なのだ。

まだこれから、「関東大震災」という本番が始まるのかもしれない。
昨夜は、ベッド下に靴を用意して寝たが、もっと備えを考えるべき
かもしれない。年内は要注意の気がする。
みなさんも、どうか、お気をつけ下さい。






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安否伺い・感謝 (ユメノ・ロンド)
2011-03-13 13:03:32
とちの木 さま。

こちらこそご無沙汰しております。
地震では、一家三人無事です。
でもまだ、油断ならない気がします。
とちの木さんも、どうかお気をつけ下さい。
(ユメノ・ロンド)
返信する
ご無事で何よりです。 (とちの木)
2011-03-12 12:04:20
ご無沙汰しております。夢野さんが無事でよかったです。こんな時しかコメントしないですいません。
返信する

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