『三谷文楽 其礼成心中(それなりしんじゅう)』
時は、元禄16年。近松門左衛門の『曾根崎心中』が大ヒットし、
その舞台となった大阪・天神の森は、悲恋の末に心中を遂げようとする
男女の心中のメッカに。おかげで客を失ってしまった、
森のまんじゅう屋の夫婦は、そんな状況を打開しようするのだが……。
『曽根崎心中』『心中天網島』の名場面の再現や、
現代口語が飛び出す掛け合いを織り交ぜながらつづられる、
三谷ならではの笑いと涙にあふれた人情物語だ。
近松門左衛門の「曽根崎心中」がヒットした江戸時代の上方。
舞台になった天神の森が心中の名所となってしまい、
夜な夜な心中したいカップルがやってくる。
森の近所で饅頭屋を営む夫婦だが、
心中の影響でただでさえ芳しくない売上は激減。
これ以上心中を増やさないように見回り中に見つけた心中志願のカップル。
自分の饅頭屋に連れて行って説教するうちに、妙案を思いつく。
『この世の名残、夜も名残・・・』
太夫、三味線は舞台の中空に浮かぶように配置される。
逆ギレとか、カミングアウトとか、ハートマークとか、ネイルサロンとか…etc
照明もミラーボールクルクル回したり、
ロープを手摺(人形遣いの腰から下が隠れる板)に見立てたり、
閑古鳥が飛んだり、
人形が演じる意義
人形浄瑠璃の人形たちはそれぞれが役者です。
一役頭と呼ばれるその役だけしか演じない特殊な頭を除いて、
既婚なのか未婚なのか、悪役なのかどうなのかという決められた役を
超えない範囲で違った役柄を演じることができます。
役に応じた髪型と衣装に着替えることで、全く違う人物になります。
時は元禄、上方は、曽根崎にある天神の、森に分け入る影二つ
げに思えども、嘆けども、身も世も思うままならず、遊女お初と徳兵衛は、
死んで思いを遂げにけり
これを聞きたるある男「これをテーマに浄瑠璃を、書かない手などないわいな」
それが近松門左衛門、書いた『曽根崎心中』は予想を超える大ヒット、
そして大阪、曽根崎に心中ブームが巻き起こる。
ここで死なんと天神の、森に連日訳ありな、男女がずらり列をなせば、
森の外れの饅頭屋、客足途絶え、閑古鳥。
尽きぬ心中、尽きる客、不吉な饅頭呼ばわりの、風評被害にたまりかね、
店の主の半兵衛は、女房のおかつに留守任せ、森で男女を見つけては、
水差し余所へ追い払う
今日も今日とて半兵衛は、心も空も、影暗く、風しんしんたる曽根崎の、
森を一人でパトロール…(パンフより)
舞台レビュー
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO44969240U2A810C1000002/
the 近松
http://ranpage.sakura.ne.jp/stage/tikastory.html
「曾根崎心中」「冥土の飛脚」「心中天の網島」「女殺油地獄」など
近松門左衛門の作品を題材に、男女の恋、親子の絆にスポットを当て
現代に問いかけるミュージカル。
文楽とは
http://www.bunraku.or.jp/about/index.html
- 2014年8月8日
私は関西だから京都は遠くありませんが、高校生で関東からでは大変だったでしょう。翌日は私はさっさと帰りましたが、やっぱり京都ならジュリー関連の場所巡り、それが王道ですね。良い想い出が作れましたね!(^O^)