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太融寺にて、柴燈大護摩供(大阪)

2015年05月28日 | 日記

用事があって大阪に行った。午前中に用がすんだので、大阪駅から近い
太融寺の中を通って「瓦そば」を食べに行こうとしていたら
境内に本日は1時から大護摩行、との看板があった。


公式サイトには
『5月28日 1時より年に1度の柴灯大護摩を行います。
修験行者の問答など、なかなか見ることのできない貴重なお勤めです。』

太融寺公式サイトhttp://www.taiyuji.com/

    
太融寺は歴史の長い真言宗の古刹。
※弘仁12年(西暦821年)に弘法大師が嵯峨天皇の勅願により創建。

大阪のど真ん中、大都会の中にある寺は、山門のすぐ目の前がラブホ。
歓楽街の真ん前にある。
宝塔の真横には、日本生命ビルがピッタリと張り付き、大きな壁のように
眺望を遮っている。
しかしそんな、目も当てられないようなロケーションでも、寺院の威厳は
失われることはなく、静かな神聖さが伝って来るのだ。


「護摩行」
言葉では聞いたことはあっても、実際に見たことはない。
どういうことをするのか、食事が終わったら見に行こうかなと、
食事後の12時半頃に寺の前を通ったら、修験者の行列が 
プオ~~っと法螺貝を吹きながら寺の山門をくぐっていった。
大慌て後を着いて 私も寺の境内に入った。
修験者はどの人も 赤銅色に日焼けをしていた。

境内では護摩木に願い事を書き、奉納した。
恥ずかしながら、日頃から不信心だから、こういうことするのは初めての経験で
1本300円なら、やろうかしら。 願い事を書いて奉納するが
今は自分の事よりも、一番気になるのは「世界平和」です。
あと、家族とジュリーの為に「健康長寿」と、名前を書いて奉納したが
ほんとは自分の年齢も書くべきだった、知らなかった・・・
年齢早見表があったのは、そのせいだったのだ。無知


1時から、修験者や太融寺の僧侶が並んで、護摩行が始まった。
僧侶が般若心経を唱えるのを聞きながら、神妙に手を合わせる。
般若心経くらい、本当は唱えられなければいけないと思うが
何もできない自分は、やっぱり恥ずかしい。
画像はお供え。紅白のお餅が可愛いくて~。


修験者が寺に入るための問答は「頼もう」「どうれ」の世界で
21世紀の大阪の大都会の真ん中で、おそらく千年以上も続いているのであろう
宗教絵巻が目の前で繰り広げられていた。

問答では『最近は怪しい宗教があるが、お前たちは本当に修験者か』
という問いかけがあって、それに修験者が次々と答えていく。
思わず、今のアイシスが頭に浮かんだ。そして、脳内ではジュリーの
「キボウ ヘイワ~ ラブ&ピース♪」の歌声がグルグルと~♪♪



問答に合格した修験者は、境内に入れてもらえた。
まさかり、弓矢を射る、などの行事がすすんでいき、ついに中央の
緑のヒバの小山に火が付けられた。 点火



どんどん、白煙が大きくなって 天井に上がってゆく。
今日は晴天で日中の気温も高く、この炎が、風の向きによってこっちに
向かってきたらとっても暑い!おまけに火の粉も飛ぶ。
修験行者さんたちは、真っ赤な顔をして 汗をふきふきのお勤めでした。
          
偉いお坊さんも、傘を持つお坊さんも、砂利の上で草履を脱いで
正座です。 見物人には、帽子を脱いでと放送で言っているのに
気がつかない人がチラホラ。帽子は、脱がないと失礼になります。
例え日光でシミが気になってもね。

       

かなり燃えたあと、奉納した護摩木がくべられた。
大量の護摩木は数人の修験者が火に何度も何度も、くべてもくべても
無くならない。全然減らない。かなりの時間をかけて、やっと
全ての護摩木が燃え尽くされたのだった。

白煙を当てもらったら、縁起が良いとのことで、自分のカバンや財布を
修験者に渡して燻してもらう人の行列ができていたので、それなら私もと
財布を煙にかざしてもらった。中身が増えるのだろうか。
「商売繁盛」と書いてあったから、霊験があるんでしょ、きっと。期待します。
で、小さな紙の飾り(名前は知らない)を有り難くいただき
グリーンティーまで飲ませてもらい、たまたまいい日にきたなと満足しました。
          

多くの人は帰っていったが、私はまだ立ち去り難く、不動明王のところで
座っていたら「お供えをどうぞ」と、あの可愛い紅白餅までいただいた。
あら~ 嬉しいわ。帰ってから食べよう。
いえ、お仏壇にお供えすることにした。


家に帰って調べたら、5月28日は年に1回だけの大護摩行だったそうで
たまたま、あの時間に通りかかって とてもラッキーだった。
我が家は禅宗で宗派が違うけど、こんな私でも、とっても
敬虔な気持ちになれました。
境内には、淀殿のお墓もありました。夏の陣から400年だったっけな?


太融寺に行った目的は、お寺の隣にある「すずめ」で山口の郷土料理の
瓦そばを食べたかったから。お店のHP⇒ 
http://k-suzume.com/
お寺の境内を通り抜けたら、お店への近道なのだ。
半年ぶりの瓦そば、おまけに3と8の日は「焼鯖寿司の日」で、
前に行った時に食べ損ねた、焼鯖寿司を食べられた。
普通の生の鯖寿司よりも、焼き鯖のほうが アッサリして
美味しかった~ 300円

でも、瓦そばのお肉が 前より量が減ったような気が・・
茶そばは、パリパリで美味しいです。800円


ほんとは、瓦そばを食べたら 新しい大阪駅前にできた「ルクアイーレ」に
寄るつもりだったが、もう十分だと家に帰った。
前の私なら、必ずそういう商業施設に立ち寄ったものだけど
もはや、何を着ても似合わんし~
この私が神妙に祈っているなど、私も変わった。
歳をとったというべきなんだろうか。


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