夜中の2時に放送された、スージーさんの「カセットテープミュージック」の沢田研二特集を見ましたか?私は朝起きて、すぐに録画を見ました(^-^)
今日の夜中に放送したのに早くもネットニュースに大反響と!→待ちに待った「沢田研二特集」が大反響! マキタスポーツ&スージー鈴木に直撃インタビュー 再放送は2月16日、深夜2時です
さすがにジュリー愛に満ちたスージーさんの解説は、どこもいちいち頷けるものばかり。時々、ジュリーについての解説などをネットで読む時がありますが「そこ間違ってるよ!」とクレームを入れたいときが さすがにジュリーを見続けてきたスージーさんは正確で的確で、しかも愛の有る面白い指摘をされています。また、次の機会に80年代も70年代も是非取り上げていただきたいです。で、今日はこの話題を詳しく・・と思っていたけど後回し。
今日はJ友さん達と、大阪九条のシネヌーヴォで「恋人よわれに帰れ」を見てきました。これまた涙物の感動で・・・ いや〜 今日は朝からスージーさんと映画のお蔭で、1日中幸せでした
「恋人よわれに帰れ」に関しては、以前に画像を貼っています。→『恋人よわれに帰れ』 早坂暁さん こちらにも
まだ作品は見られますよ!
TV放映ですでに見たことがある「恋人よわれに帰れ」ですが、大きなスクリーンで観るのはやはり魅力かも・・と、J友さん達と大阪まで出かけました。
シネヌーヴォでは、9月に脚本家週間で「リボルバー」を見ました。その時の観客は、満席ながらジュリーファンとおぼしき女性客は数える程度の人数で、殆どが映画ファンの中高年の男性ばかりで、今回の観客層はどうかな?
人気の高い大林監督に、先日亡くなった有名脚本家の早坂暁さんの作品ですが、内容的にはラブロマンス、しかもTV作品。今回は女性人気の方が高いのだろうか?
小さいながら、外観はバラのモチーフのアートなデザイン
3時から上映で、2時くらいに整理券の引き替えに行けばいいかなと行ってみたら、整理番号はすでに52番以降でした。あらま、すでに出遅れてる?!
上映直前には、館内は多くの女性ファン男性ファンで賑わい 男女比率は半々と言ったところでしょうか。続々と入場が相次ぎ、後方と通路に補助席が出る盛況ぶりでした。なかなか上映チャンスのない、DVDも出ていない作品ですから確かにレアです。
もう何度もこの作品の感想は書いているのですが、やはり大きなスクリーンで観る感動はひとしおでした。
1983年、まだ35歳のジュリーが演じるケンは、アメリカ軍人の衣装がバタ臭い容姿によく似あっていました。(多分、昔の日本の軍人を演じるよりも似合う)米兵とはいえ日本人の美徳である、真面目さと清潔感を併せ持つジュリーだからこそ、この役が当てられたのでしょう。
暗い灰色に沈んだ戦争の焦土と廃虚の中、弟を失った哀れな運命の原爆症の少女、ケイ子。その少女を心から愛し慈しむGI役のジュリーの透明感のある美しさと、彼女に寄せる優しく甘い声が、なおいっそうケイ子への愛を際立たせていました。ケイ子を守ろうとするその眼に、必至さと真心が見えて切なくなります。
それを受ける、まだ歳若い大竹しのぶさんはさすがに演技派女優、いたいけで健気で純朴で、夜の女に身を落としながらも、プライドと清純さを失ってはいません。目の前のケンに語る「いま、優しい言葉をかけられたら私は生きて行けません」彼女のそのことばには、心が甘く哀しく震えました。
共演のハリウッドスターのトロイドナヒューの背がとても高く、日本人とは比べものにならない体格のカッコ良さに、アメリカの進駐軍の強い姿を見、ユキ子となおみの二役を演じた小川真由美さんに、日本女性の毅然とした姿が見えました。泉谷しげるさんの演じたジャズメンの軽さも良かったです。
早坂脚本は、戦争や原爆の悲惨さを描きながら、ビキニの原爆実験や第三国人など社会の闇にまで深く切り込み、終戦から朝鮮戦争までを描いていました。大戦後の朝鮮戦争までがこの作品の舞台であったこと、そこにまで踏み込んだ脚本にハッっとしました。私が考えていたよりもこの作品は、戦争とその中で生きる普通の愛し合う人々を描いて、ずっともっと深く重たい。その重さに、哀しいまでに美しい愛し合う二人の姿が重なり、涙なしには見られないラストでした。
ジュリーの歌うジャズの歌声の、大人の魅力にもウットリ痺れて聞き惚れて、観に行って良かったと思いました。最後に小さく控えめにスクリーンに拍手をしてきました。
演じたジュリーは35歳。35年生きて すでに芸能界で一世を風靡した事は二度三度・・ これからがジュリーのMCでいうところの七転八倒の人生が待っているわけですが、ここまで生きてきた35年と、この先同じ長さの35年の年月を想像していたでしょうか。
この作品で、まだ30代半ばの若く美しく透明感のあるジュリーを見て、つくづくその後の長さを思い知り、なおいっそう感慨深く、胸苦しくなってしまいました。今は深く深呼吸をしています。
上映は3時からでしたが、終わってすぐに帰ったら家に30分後には帰れてしまい、シネヌーヴォは我が家からは近くて便利とわかりました(^^ゞ
前に貼らなかった画像を追加しました。
こちらはJ友さんにいただきました、有難うございます(^-^)
今日の朝日夕刊に、早川さんの死別記事が
東映会長の岡田裕介さんは、かつて俳優として活躍していました。「赤ずきんちゃん気をつけて」だったかな、懐かしいです。