俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

中国語

2012-12-05 13:36:32 | Weblog
 私は大学では第二外国語としてフランス語を学び、第三はドイツ語、第四はラテン語、第五としてギリシャ語を学んだが、中国語を学ばなかったことを悔やんでいる。
 第二・第三外国語として中国語を学ぶことをお奨めする。現在の日中関係が良好でないだけに躊躇する人も少なくなかろうが、長期的に考えれば充分魅力がある。13億の人口を擁しGDP世界二位の中国がそれなりの国際的地位を持ち続けることは間違い無かろう。仮に中華人民共和国が滅んでも13億の中国人民と中国語は健在だ。
 そのこと以上に日本語の特殊性が挙げられる。日本人にとって中国語ほど身近な言語は無い。漢字は中国由来のものであり、日本人は数千の漢字を常用している。実際に、中国語の文章を漢文読みすれば大体の意味が把握できる。
 共通語も多い。矛盾とか蛇足などは中国古典由来の単語だが完全に日本語化している。逆に人民や共和国などの西洋語由来の抽象語は日本語から逆輸入された中国語だ。文字だけではなく語彙まで共通している。
 表音文字しか知らない西洋人にとって表意文字は難解だ。日本人は表意・表音文字を使っているから全く抵抗が無い。
 有利な条件がこれだけあるのだから利用しない手は無かろう。会話ではなく読解力だけなら、西洋人が5年かかるようなレベルに、日本人なら1年で到達できるのではないだろうか。

1党の格差

2012-12-05 13:08:48 | Weblog
 衆議院選挙戦が始まった。いつもなら腰を据えて各党の主張を聞く時期だが今回はテレビを見る気が起こらない。くだらない政党が多過ぎるからだ。
 新聞が12党を公平に扱っても支障は無い。読者が飛ばし読みをできるからだ。興味の無い政党の主張など無視すれば良い。しかしテレビを飛ばし見はできない。視聴者はくだらない泡沫政党の主張に付き合わされる。録画して早送りにでもしなければ見るに耐えない。11月29日の党首討論でも肝腎の野田・安倍対決の時間が殆んど無かったことに多くの視聴者が不満を表明していた。
 そもそも泡沫政党を主要政党と同等に扱う必要があるのだろうか。小選挙区に1人立つだけの新党日本や比例区に2人立つだけの新党改革などの主張を全国放送する必要など無かろう。
 各党に公平であることは悪平等だ。数百人を擁立する民主党や自民党と泡沫政党を同レベルで扱うべきではない。放映時間は現有勢力や候補者数などで按分すべきだろう。
 テレビが悪平等を貫くから泡沫政党が増えたとも言えるだろう。小さな政党でも1党として扱われるのなら分党したほうが得だ。テレビで放映される時間が増える。元々バラバラな民主党は、選挙後には連携することを約束した上で選挙区調整をして10ぐらいの党に分割したらテレビで放映される時間は10倍になる。いっそのこと東北民主とか近畿民主として地域ごとに別の政党として登録したらどうだろうか。その意味では維新の会は失敗した。合流せずに大阪維新と東京維新として分けておけばテレビ露出量は2倍になり、石原・橋下という二枚看板をフルに活用できていた筈だ。来年の参院選ではこの手を使う党が現れるのではないだろうか。