厚生労働省は昨日(14日)、子宮頸癌ワクチンの接種を奨励しないことを決めた。これは妥当な判断だろうか、過剰な反応だろうか?
残念ながら私は子宮頸癌についてはよく知らない。大半の男性もそうだろうから、まず子宮頸癌という病気およびワクチンについて簡単にまとめておこう。
・主に性交渉で感染し、国内で年間約17,700人が発症して約2,700人が死亡する。
・平成21年から今年の3月末までに357件の重い副作用が報告されている。
・接種対象年齢の若い女性が無料で接種できる自治体が多い。
ワクチンの効果について厚生労働省のホームページでも調べたが「減少するという効果の検証は困難」とされており、ここは勝手に患者も死者も半減すると見込んで試算せざるを得ない。
もし死者が半減するなら年間1,350人の命が救われることになり、その一方でワクチンによる重い副作用は年間100人程度だから、このワクチンのメリットは明らかにデメリットよりも大きい。しかしそう言い切れないところが予防医療の難しさだ。
①命が助かった筈の1,350人は現時点では感染さえしていないのだから、ワクチンによって救われたという実感など持ちようが無い。
②副作用の被害者100人は健康体を台無しにされたと考える。
結局、メリットは誰も実感しないままに被害だけが問題化することになる。
乳癌予防のために乳房を切除したアンジェリーナ・ジョリーさんの場合は、自らの意思で予防医療を選んだ。だから勇気ある決断として賞賛される。もしこれが誰かによる強制だったら強制した人は徹底的に糾弾されるだろう。
子宮頸癌ワクチンは統計的には有益だろう。しかし被害者にとってはただの毒物に過ぎない。予防医療ではデメリットばかりが表面化するのだから余程安全なものでなければ奨励すべきではなかろう。
厚生労働省はこれまでに何度も医療事件を起こしているのだから、マクロの視点でのメリットばかりではなくミクロに配慮する必要がある。
多分、厚生労働省はこれまでの薬害を本気で反省してはいない。それは、大半の薬害について、建前はともかく本音では「マクロの視点に立てばデメリットよりもメリットのほうが大きかった」と考えているようだからだ。今回の子宮頸癌ワクチンについてもメリットのほうが大きいと考えているから「中止しないが積極的には勧めない」とした。薬には必ず副作用があり毒でもあり得るということを再認識すべきだろう。
残念ながら私は子宮頸癌についてはよく知らない。大半の男性もそうだろうから、まず子宮頸癌という病気およびワクチンについて簡単にまとめておこう。
・主に性交渉で感染し、国内で年間約17,700人が発症して約2,700人が死亡する。
・平成21年から今年の3月末までに357件の重い副作用が報告されている。
・接種対象年齢の若い女性が無料で接種できる自治体が多い。
ワクチンの効果について厚生労働省のホームページでも調べたが「減少するという効果の検証は困難」とされており、ここは勝手に患者も死者も半減すると見込んで試算せざるを得ない。
もし死者が半減するなら年間1,350人の命が救われることになり、その一方でワクチンによる重い副作用は年間100人程度だから、このワクチンのメリットは明らかにデメリットよりも大きい。しかしそう言い切れないところが予防医療の難しさだ。
①命が助かった筈の1,350人は現時点では感染さえしていないのだから、ワクチンによって救われたという実感など持ちようが無い。
②副作用の被害者100人は健康体を台無しにされたと考える。
結局、メリットは誰も実感しないままに被害だけが問題化することになる。
乳癌予防のために乳房を切除したアンジェリーナ・ジョリーさんの場合は、自らの意思で予防医療を選んだ。だから勇気ある決断として賞賛される。もしこれが誰かによる強制だったら強制した人は徹底的に糾弾されるだろう。
子宮頸癌ワクチンは統計的には有益だろう。しかし被害者にとってはただの毒物に過ぎない。予防医療ではデメリットばかりが表面化するのだから余程安全なものでなければ奨励すべきではなかろう。
厚生労働省はこれまでに何度も医療事件を起こしているのだから、マクロの視点でのメリットばかりではなくミクロに配慮する必要がある。
多分、厚生労働省はこれまでの薬害を本気で反省してはいない。それは、大半の薬害について、建前はともかく本音では「マクロの視点に立てばデメリットよりもメリットのほうが大きかった」と考えているようだからだ。今回の子宮頸癌ワクチンについてもメリットのほうが大きいと考えているから「中止しないが積極的には勧めない」とした。薬には必ず副作用があり毒でもあり得るということを再認識すべきだろう。