最近、農業に批判的な記事を多く書いているが、数年前までは私も農林水産省とマスコミによって洗脳されていた。農業は昼も夜も無く天候によって左右される過酷な仕事だから全国民が支援しなければならない、と信じていた。
疑問を持ったのは会社の先輩が定年退職をして専業農家になった時だ。「これって菜園付き1戸建て住宅じゃないか」と思った。その後、教師だった叔父も定年後に専業農家になった。私は若い専業農家を一人も知らない。皆、こんな定年後農家か兼業農家だ。薄々疑問を感じている時に1冊の本に出会った。それは「日本は世界5位の農業大国(講談社+α新書)」だ。この本を読んで疑問が氷解した。やはり大半が「名ばかり農家」(この本では「擬似農家」)だった。名ばかり農家は中小小売店と同様に不当に優遇されていると分かった。
日本の食料品が高過ぎるということは海外旅行をしなくてもデータによっても裏付けられている。家計に占める日本人の飲食料費比率は先進国では最も高い。日本の17.5%に近いのは韓国とイタリアの17.3%ぐらいで、アメリカに至っては僅か9.0%だ。最も食料自給率の低い国の1つであるシンガポールでさえ10.4%だ。
日本人の食生活はかなり質素だ。「メザシの土光さん」に象徴されるように粗食を美徳とする国民性もある。日本人の食事は米と野菜が中心であり、肉をたらふく食べるアメリカ人や昼間からワインを飲むフランス人などと比べれば遥かに安上がりな筈だ。肥満率の低さからも分かるように食べる量も少ない。それにも関わらず飲食料費比率が高いのは日本の食料品が高過ぎるからだ。第一次産業を保護し過ぎだ。戸別所得補償など論外だ。即刻やめるべきだ。
疑問を持ったのは会社の先輩が定年退職をして専業農家になった時だ。「これって菜園付き1戸建て住宅じゃないか」と思った。その後、教師だった叔父も定年後に専業農家になった。私は若い専業農家を一人も知らない。皆、こんな定年後農家か兼業農家だ。薄々疑問を感じている時に1冊の本に出会った。それは「日本は世界5位の農業大国(講談社+α新書)」だ。この本を読んで疑問が氷解した。やはり大半が「名ばかり農家」(この本では「擬似農家」)だった。名ばかり農家は中小小売店と同様に不当に優遇されていると分かった。
日本の食料品が高過ぎるということは海外旅行をしなくてもデータによっても裏付けられている。家計に占める日本人の飲食料費比率は先進国では最も高い。日本の17.5%に近いのは韓国とイタリアの17.3%ぐらいで、アメリカに至っては僅か9.0%だ。最も食料自給率の低い国の1つであるシンガポールでさえ10.4%だ。
日本人の食生活はかなり質素だ。「メザシの土光さん」に象徴されるように粗食を美徳とする国民性もある。日本人の食事は米と野菜が中心であり、肉をたらふく食べるアメリカ人や昼間からワインを飲むフランス人などと比べれば遥かに安上がりな筈だ。肥満率の低さからも分かるように食べる量も少ない。それにも関わらず飲食料費比率が高いのは日本の食料品が高過ぎるからだ。第一次産業を保護し過ぎだ。戸別所得補償など論外だ。即刻やめるべきだ。