目覚めるや 悟る引き時 残暑かな
山荘暮らし生活の一角 果樹園アルバイト職からの引退を決めた、
2014年前会社を定年退職後、山荘近隣の林檎園主の紹介で週3~4日のアルバイトで入社した。
ずぶの素人が下働きの”ぼや整理” “ひこばえ抜き”から始まり、花の受粉や摘花、摘果、袋掛けと主に林檎の木の作業を順次覚えたものである。
林檎だけでなく、桃や梨加えて大きな作業量としては、葡萄の世話が大きかった。
一枝に2房付ける摘果と房整理、小粒を20節、大粒を8節で落とす摘心、種なしと果実肥大の為の薬剤処理(ジベレリン)、最終工程の袋掛け
桃、梨、林檎、葡萄 果物はとにかく摘果摘心、要するに間引きの量が半端でなく多いのに驚いた。
後半の5年位は、人手不足が顕在化すると同時に町営公社から民営化されて組織と運営が変わった。
株式会社化最初の施策が、作業員の休憩時間削減だったのには驚いて、現場の同僚たちと抗議を重ねたものである。何時しか現場慣例として従来の休憩の形態に戻したのであるが・・・
何れにしろ、10時と3時の休憩時間に合わせて、社員により準備供された茶菓子も廃止される等、大きく職場の状況は変わったものである。
休憩しながらベテランからの技術アドバイスや果樹ごとの特徴や性質など経験を交えて知識吸収していたのが、皆無の状態になってしまった。 作業内容は10年1日が如く変わっていないのに、技術継承の機会が無くなる等、農業生産現場の知識のない経営なのではと???
だったらと、一アルバイト老齢社員の身でスマート農業への提案も試みたのだが、一顧にされない様子に流石に諦めたものであった。
時給も群馬県最低賃金にから出ることなく、人手不足が加速し男手が無い事などから、ここ2、3年は草刈り作業が主な作業となり体力的にも、技能興味としても魅力的な現場ではなくなっていたものである。
齢75歳目前にして、帯状疱疹発症を機に体力気力限界を自覚して、本日アルバイト生活からの引退を決した。 さて、何しようか・・・
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