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【今回は5作品をイッキ読み!】
今回は評論第十四弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は似鳥鶏次作品1つ、中山七里作品3つ、歌野晶午作品1つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。
「迫りくる自分(2016年2月 光文社文庫 ) 似鳥鶏 56」
設定は”もしかしてどこかにあるようなもの”のようでそうでないような作品。
中盤くらい以降は、展開にスピード感が出てきて急に話も進み始めるところが面白い。
だけど、スピードが出てきたのと時を合わせるように登場人物でグチャグチャになってしまうのが難。
何度か読み直して整理したのだけど・・・。
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「首切り島の一夜(2022年9月 講談社) 歌野晶午 45」
同窓会中に起きた殺人事件がテーマ。
参加者全員のひととなりにつおてそれぞれひとりひとりの行動を綴った作品。
歌野作品らしさは感じられたけれど、もしかすると題名負けだったような気もする。
だけど切り口は面白かったな、ラストは唸ったけれどwww
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「おやすみラフマニノフ( 2011年9月 宝島社文庫) 中山七里 78」
「岬洋介シリーズ」の2巻目。
この作品も実写化は相当難しいものだが、手口が前作「さよならドピュッシー」と酷似のようにも。
そのため、演奏の描写や犯人が明確化した際はダレてしまうのが個人的に減点。
最終ラストも伏線はしっかり回収されるが、なんとなくズルいまとめ方に感じてこの評価に。
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「要介護探偵の事件簿~『さよならドビュッシー』前奏曲~(2011年10月 宝島社) 中山七里 92」
「岬洋介シリーズ」のスピンオフ版。
第1巻の前の時代として、登場人物もそのままに展開。
作者しかできないキャラの使い方は面白いが、先にコレを読んじゃうと第1巻が間違いなくブレるので注意。
だから、必ず順読みすることを強く推奨したい。
そして肝心のメインストーリだが、基本短編集。
それぞれのストーリーは痛快で緊張感もあるものだから低評価の訳がない。
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【今回のMVPは?】
「いつまでもショパン(2014年1月 宝島社文庫) 中山七里 97」
「岬洋介シリーズ」の3巻目。
3巻目だけど、時代はチョット前後していて、2巻目(おやすみラフマニノフ)直後の時間設定になっている。
正直、登場人物の簡単な整理のため第2巻まで読み込んでおけば、3巻目のスピンオフ版を飛ばしてこちらを読み始めていい。
なお、舞台は極東から東ヨーロッパとなっている。
なぜ自分は、高評価としたのか?
それはだいぶメインストーリー中にグッとくる場面がいくつかあったからだ。
最終トリック(結末)も最高だったが、満点じゃなかったのは、ちょっとやりすぎじゃない?
って、思われた一幕があったから。
あそこの描写は、そこまで大きなものではない大きいことのほうが・・・
でも、ワタクシの推奨作品。
されど、一巻目から読んでないと、この本の良さが出てこないんだわ。
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