2015/12/26 Sat.
毎月恒例のビコローレ、今月いただいたワインはこちら。
【2017年2月に当時の日付で記事を編集しています】
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Berlucchi '61 Franciacorta Rose
ベルルッキ 61 フランチャコルタ ロゼ
ベルルッキは、イタリア ロンバルディア州のフランチャコルタ地方で初めて、瓶内二次発酵(シャンパーニュ製法)でワインを醸造した老舗ワイナリー。貴族グイド・ベルルッキと醸造家フランコ・ジリアーニの2人が生み出した高品質のスプマンテ。ラベルの「61」は創立の年、当時発展途上の地方"フランチャコルタ"の未来を変え、今日イタリアでもっとも敬意を払われているスプマンテブランドとなりました。この創立50周年を記念して造られた「‘61フランチャコルタD.O.C.Gロゼ」は、ジャパンワインチャレンジ2013でベストイタリアンワインを受賞しています。
鮮やかなサーモンピンク。柔らかくムースのように繊細な泡。赤い果実のフレッシュな香りに、アセロラ、ピンクペッパーの酸味、余韻にミントのような清涼感。産地:ロンバルディア/イタリア
生産者:グイド・ベルルッキ
品種:ピノ・ネロ60%、シャルドネ40%
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Strasserhof Kerner
ストラッセルホフ ケルナー
イタリア最北、オーストリア国境に近いアイザックタラー(イタリア語ではヴァッレ・イザルコ)地域を拠点とするカンティーナ。所有する畑は海抜700m以上、アルプスの影響で寒暖の差が非常に大きく、急斜面で砂利の多い土壌ゆえに農作業は困難を極めますが、酸とミネラルの際立った白葡萄には最適な環境です。ケルナー(=ケルネル)は、1969年に栽培が開始されたトロリンガーとリースリングの交配品種で、酒の賛歌を書いた詩人の名前だそうです。
リースリングに似た柑橘系の爽やかな香りの中に、南国フルーツのエキゾチックなアロマ。口に含むとたっぷりのミネラルと共にまろやかでやさしい酸味が広がります。産地:トレンティーノ アルト アディジェ/イタリア
生産者:ストラッセルホフ
品種:ケルナー100%
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Sylla Sebaste Rosis
シッラ セバステ ロゼ
創業は1985年、家族経営の生産者で所有する畑は7ha。ブリッコ デッレ ヴィオレのクリュバローロが自慢だそうですが、このロゼは自社のバローロ ブッシアの畑で作られたネッビオーロだけを使用して造った年間生産量2,000本という大変希少なもの。葡萄畑の隣でバラを生産しているからなのか、赤バラを思わせる官能的な香り。赤に近い濃いバラ色、ボトルにも真っ赤なバラ、フルーティな風味の中にネッビオーロ特有の凝縮感があり、グラマラスな印象のロゼ。産地:ピエモンテ/イタリア
生産者:シッラ セバステ
品種:ネッビオーロ100%
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Giovanni Lannucci Campo di Mandrie Falanghina 2013
カンポ ディ マンドリエ ファランギーナ 2013
2012年創立したてのワイナリーで、造り手のジョヴァンヌ・イアヌッチなんとまだ30歳という若さ! 畑は僅か2ha、年間生産量4,000本と極少生産者ながら、素晴らしいワインを造ります。10月上旬に手積みで収穫されたファランギーナをセメントタンクとトノーに分けて自然発酵、マセラシオンを2日間行い、その後シュール・リー状態でセメントとトノーそれぞれで12ヶ月間熟成。ボトリングの清澄作業とフィルタリングは行わず、最低1ヶ月の瓶熟成後リリース。SO2はプレス後と瓶詰め前に極少量添加します。ワイン名は街にある道の名前で、「家畜の群れの広場」という意味。
明るい黄金色。白い花、麦わらの香ばしさ、熟した果実と蜜のニュアンス。ハーブの爽やかさ、エキゾチックなスパイスの香り。味わいはドライながら、完熟した果実味、ミネラル、上質な酸味があり、ボリューム感もたっぷり。産地:カンパーニャ/イタリア
生産者:ジョヴァンヌ イアヌッチ
品種:ファランギーナ100%
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Monchiero Carbone Stupor Mundi Aglianico Del Vulture
ストゥポル ムンディ アリアニコ デル ヴァルトゥーレ
バジリカータ州で驚嘆すべきワインを産み出しているカルボーネは、1974年以来、10haの自社畑で葡萄を栽培していますが、元詰めを始めたのは2005年になってからで、それまではDOCアリアニコ デル ヴァルトゥーレの生産者に葡萄を売っていました。畑はヴルトレ山を取り囲むように広がる火山性土壌で、フルボディの赤ワインを産むアリアニコと、白葡萄のフィアーノが育てられています。「ストゥポル ムンディ」は「世界の驚異」と称されたフリードリヒ2世へ のオマージュとして名づけられました。
黒みを帯びたガーネット。完熟黒果実のふくよかな香りに、黒胡椒のスパイシーなニュアンス。凝縮された果実味としっかりしたタンニン、パワフルながら気品ある味わい。産地:バジリカータ/イタリア
生産者:カルボーネ
品種:アリアニコ100%
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G.D. Vajra Langhe Freisa Kye
G.D.ヴァイラ ランゲ フレイザ キエ
「ワインは美味しいのは勿論のこと、安全、清潔、美しくなければならない。バローロを飲めばネッビオーロの味以外してはならない。樽由来の甘味や香、そしてタンニンもバローロには必要ない」という頑なな哲学の下、純粋で余計な味のしない、素晴らしいバローロを造り続けるヴァイラ。そんな頑固な造り手が手がけたランゲ フレイザ、日本への入荷量はわずかに120本のみだそうです! この品種はネッビオーロ以上に良い条件と樹齢の高さ(ヴァイラでは30年以上の樹しか使わない)、収量の制限が重要になるため効率が悪い上に、葡萄の状態も年によって大きく変わり、生産量が安定しないためだそうですが、2011年はバローロと比べても遜色ない出来栄え。
紫がかった深紅。スミレの花や黒い果実の香りと、グラスからあふれ出すフレッシュな果実味。官能的に滑らかなタンニン、まろやかな酸、バランスが良く余韻も複雑。ちなみに「Kye」とは「なにこれ!?」という意味の方言だそうです。産地:ピエモンテ/イタリア
生産者:G.D.ヴァイラ
品種:フレイザ100%
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Berry Bros & Rudd Marsala Vergine Riserva 1988
マルサーラ ヴェルジネ リゼルヴァ 1988
オリジナル?は
こちら なのですが、ベリー・ブラザーズ&ラッド(イギリスのワイン&スピリッツ専門商社)の名入りラベル(それも白地に手書き…)で登場。これどういう経緯で仕入れたんだろう? ネットで調べたら、Under the Berry Bros & Rudd label rather than his own name which would have made it even
more expensive 自社のものよりさらに高価になっている、とあるけれどw
1970~1996年に植えられた区画(樹齢19~41年)からの葡萄を手摘みで収穫、選果。ソフトプレス後に室温で醗酵。サイズの異なる栗樽とオーク樽で醗酵させた後、27年熟成。故マルコが造った最初で最後のヴェルジネで、1988年、10年物のヴェッキオ サンペーリにほんの少量のアルコールを添加し、以降(樽内で目減りした)ワインの補てんも一切することなく樽で熟成させていたものを、今年(2015年)ボトリング。
ドライフルーツを思わせる凝縮した官能的な果実香にローストしたナッツのニュアンス。ブランデーともシェリーとも違う古酒独特のまろやかさ。香りは甘いのに味わいはあくまでもドライな辛口です。産地:シチリア/イタリア
生産者:マルコ デ バルトリ
品種:グリッロ100%
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ワインといっしょにいただいたお料理は
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★店舗情報/
トラットリア ビコローレ ヨコハマ