於:ストラスブール&ストラスジュール(フランス料理/横浜)
*進化し続けるフレンチと和のコラボレーション
横浜を代表する3人の料理人(シェ・フルール横濱の飯笹シェフ、ストラスブールの小山シェフ、梅林の山下料理長)による、和洋の域を超えた究極のコラボレーションイベントも3回目(饗宴レストランは通算7回目)。同行者を探してもたもたしているうちに満席となってしまった(キャンセル待ちしてすべり込みセーフ!)前回と同じ轍を踏まぬよう、1人でさっさと参加を決めました。京浜東北線が事故ったせいで大幅に遅刻というアクシデントはあったものの、フレンチと和食の域を超えた究極のコラボレーションを存分に堪能しました。
左から、小山 英勝シェフ@ストラスブール&ストラスジュール、山下英児料理長@梅林、飯笹光男シェフ@シェ・フルール横濱。
担当シェフの名前(敬称略)入りで、いただいたお料理を紹介します。
泡:シャンパーニュ
Pierre Moncuit Brut Cuvee Delos Grand Cru Blanc de Blancs
ピエール・モンキュイ ブリュット キュヴェ ドゥロスでスタート!
アミューズ(飯笹)
秋田産渡り蟹の冷たいカッペリーニ(左)、桃の冷製スープ(右)
初夏にピッタリの涼しげな2品が登場。トマトのジュレの酸味と添えられたキャビアの塩気が爽やかなカッペリーニと、自然な甘さがたまらない桃のスープは、どちらもひと口サイズが残念になるほどのクオリティ。
饗宴オードブル
3人のシェフがそれぞれ3品ずつを担当。見た目も美しく、しばし見惚れてしまいます。
北海道産ホワイトアスパラガスのブランマンジェ、雲丹の軽いグラタン、マンガリッツァ豚の藁焼きスモーク(飯笹)
冬瓜と無花果の胡麻味噌かけ、鮎寿司、蒸し鶏湯葉巻の緑酢かけ(山下)
赤ピーマンのムース コンソメジュレを添えて、釜揚げしらすとアボカドのタルタル仕立て、オックステールのクロケット ペリグーソース(小山)
豪華オードブルと一緒にいただいた日本酒
三重県の純米酒 妙の華。この「情熱」シリーズは横浜君嶋屋オリジナル銘柄だそうです。
魚料理(山下)
鱧と天然鰻の柳川(鱧、天然鰻、茄子、牛蒡、卵、三つ葉)
私的「今日イチ」料理はこちら。鱧も鰻も柳川スタイルでいただくのは初めてです。これぞ日本料理という一品ながら、フレンチとコラボしたコースにしっくり溶け込んでいて新鮮な驚きがありました。
山椒もちゃんと添えられています。
お魚料理のペアリングはアルザスの
Albert Boxler Riesling。完熟した果実の甘みと酸味、リースリングらしい華やかな香りが和食にもよく合います。
メインディッシュ(小山)
お皿にも注目! お料理が1枚の絵画のよう。
トリュフとフォアグラを詰めたヴェンデ産仔鳩のクレピネット包み。実況ツイートでは予測変換で出た「仔鴨」と間違ったままつぶやいてしまいました。
このメインはハンパなかったです。お魚料理が和食そのものだったのとは対照的に、フレンチの醍醐味が炸裂しています。
まったく異なるテイストのお料理が1つのコース内で味わえるところも饗宴レストランの魅力です。
ここでやっとパンが登場。
メインの仔鳩と完璧なマリアージュ!
Domaine de la Grand'COUR Fleurie Chapelle des Bois、クリュ・ボージョレのフルーリー村で有機栽培された葡萄で醸されたエレガントな赤ワインです。ガメイ100%と聞いてびっくりポンや!!
…てか、言われなきゃ絶対ガメイと気づかない。さすが君嶋セレクト( ̄▽ ̄;)
饗宴デザート
バナナのティラミス 白ゴマのアイスクリームと共に(小山)
房州枇杷のコンポートとその種の杏仁豆腐(飯笹)
蓮根餅と苺大福(山下)
デザートワイン、プティフール(小山)、コーヒー。
ゴージャスなデザートといただいたのは、コルシカ島のアントワーヌ アレナが手掛ける入手困難なミュスカ
Antoine Arena Muscat du Cap Corse 2012。甘さの中にも柑橘系のスッキリとした酸味が際立つエレガントなデザートワイン。
コーヒーと共にいただく小菓子はトリュフチョコレートとマカロン。
最後の最後まで素晴らしい饗宴レストランでした。
いただいたお酒はこちら。
素晴らしいお料理との完璧なマリアージュを実現したワイン(と日本酒)のセレクトは、日本ソムリエ協会副会長 君島哲至氏(横浜君嶋屋)によるもの。というわけで、今回登場したお酒はすべて横浜君嶋屋で購入可能です。
※詳細データは
こちらの記事 をご参照ください。
関内のストラスブールとストラスジュールの2店舗で開催された第3回饗宴レストラン、1人参加の私はカウンター席があるストラスジュールで堪能させていただきました。
カウンターから丸見えの厨房は一般的な家庭のキッチンよりも狭いくらい。普段は小山シェフ1人か、アシスタントと2人しかいないその場所に、5人ものスタッフがぎっちぎちに詰めている風景には胸が熱くなりましたよ。やっぱり私は料理人が見える席が好き。
まあとにかく一言では表現できないくらい、いろいろと素晴らしい宴でありました。15,000円では申し訳ないくらいです。
小山シェフ、飯笹シェフ、山下料理長、君嶋社長、幸せな時間をありがとうございました!
■ストラスブール
□11:30~15:00(L.O 14:00) 18:00~22:30(L.O 14:00)
*日・祝は12:00~15:00(L.O.14:00) 18:00~22:00(L.O 21:00)
□月曜定休
□横浜市中区相生町2-52
□045-641-9389
■梅林
□11:30~14:30(L.O 14:00) 17:30~22:00(L.O 20:30)
□無休(お盆・正月の1週間を除く)
□横浜市中区吉田町52
□045-251-7656
■シェ・フルール横濱
□11:30~15:30(L.O 14:00) 17:30~23:00(L.O 21:30)
□水曜定休
□横浜市西区北幸2-12-26 Felice横浜
□045-342-6292
■横浜君嶋屋
□10:30~20:00
□日曜定休
□横浜市南区南吉田町3-30
□045-251-6880