わが家の臨終に立ち会う田島家の人々。
2024/12/19 Thu.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・TVerでいよいよ『岸辺のアルバム』の最終回を観た。
あの昭和という時代を知っている人なら、このドラマはそれまでのホームドラマに強烈な衝撃を与えた作品だと思っているはず。男は女はこうあるべき、という固定観念を変えさせるきっかけになったというか…。
それにしても川が氾濫しそうになってるのに濁流見に行くって…。昭和は40年代以降は大災害はなかったから、みんな怖いもの知らずだったのかな。
避難勧告もなかなか出なくて、いったん雨がやんだと思ったら緊急避難命令が出る…これが70年代なんでしょうか。
当時は水害保険はなかったと思うし。
避難命令で誰もいなくなった田島家、多摩川はすさまじい濁流ー。川がこんななのに普通に走る小田急、こんな時でも電車走ってるの?
不倫した妻、中絶し母親と年の違わない男と結婚すると宣言する娘、大学進学を放り出し家出した息子、会社は倒産寸前ー。
その上マイホームも流されそう・・・お父さんがあまりにもかわいそうで(;ω;) そして則子さんがついに本音をぶつけた。
「アルバムは大事でも本当の繁や律子や私は大事じゃないんだわ。あのきれいごとのアルバムとこの家が大事なんだわ!」
堰を切ったように謙作に反論できた則子さん。
「贅沢かもしれないけど…寂しかったのよ」浮気した理由、やっと言えたね。
それにしてもあんまりなのは鳥かごの中のカナリアです!
あの時代、避難所に連れて行くのは無理にしても、必要なものを2階へ持って行くときにも無視、家族のうち1人もカナリアの存在を気にしていないなんて。
カナリアって人に慣れにくくて、愛玩動物というより声を楽しむ鑑賞動物らしいんですね。彼らにとってはその程度のものだったってことです💧
アルバムは「かけがえのないものなんです!」って言ったくせに。命あるものはアルバムと同じくらい大切じゃないの?
昔のドラマって動物愛護の気持ちがかなり低いと思う(/ _ ; )
流される家には「サヨナラを言おうじゃないか」なんて言っているのにカナリアは?
この時もう土台から外れて浮いてる状態で、とてもさようならなんて言っている場合じゃないと思うんだけど。
堤防爆破・・・したんだ。
なんだか家が流されて田島家は変わったかも。
①避難所でおにぎりを食べる時も楽しそうだったし、③中田(村野武範)と絢子(沢田雅美)が福祉会館に見舞いに来た時も謙作はにこやかだった。②だけど則子さんは家を覗いてた絢子の顔を憶えてないのかと思った。繁がいなくて良かったね。
福祉会館で雑魚寝をしながら、多摩川の下流に流れ着いた残骸を見に行ってみようと決意する田島家の4人。家族の心がようやく一つになった気がした。
まさか災害によって家庭崩壊を食い止める物語だったとは。
謙作は会社の希望退職に応じようと思う、と家族に言った。
別な生き方ができるはずだ、やってみようと思うー終身雇用の時代に再スタートって、決して楽ではないと思うけど、気の毒で仕方なかったお父さんが元気になってホントに良かった。
リアルで観た時は「えー家がなくなって何言ってるの?」って気持ちしかなかったけど。
でも竹脇無我さんって一体何だったのか。。。
今は亡きママンとこのドラマの感想を語り合いたい気分w
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24/12/19のツイログ