秋の深泥池、後編です。
さて池沿いの遊歩道を歩いて見つけたものとは何でしょう。
ジャーン、黄色い花は間違いなくコウホネ。
多分これは深泥池に沢山生息するヒメコウホネに違いありません。
やった!野生の花を見るのは初めてです。
ちょっと近い花をアップで。逆さヒメコウホネもちゃんと写っていました。
これだけではありません。
ここ深泥池にはあの繁殖力の強いタヌキモがいるはず。
ほら、小さい上に遠いので超分かりにくいですが、ヒメコウホネの向こうにぽつぽつと黄色い花が咲いています。
一所懸命カメラを構えていると、ぐにゅっと何かを踏みつけました。はてな?
緑の紐のような藻の塊が打ち捨てられています。
しかも何とその藻から黄色い花が・・・
風で打ち上げられたのかと一瞬思いましたが、後で調べて気づきました。
ここ深泥池では外来種のオオバナイトタヌキモが年々勢力を拡大しており、今や在来のタヌキモを駆逐する勢いだそうです。
オオバナイトタヌキモの特徴は、距が下の花びらと同じくらいの長さ突き出ていること。
ということは、この花は間違いなくオオバナくんです。
(ちなみに、在来のイトタヌキモも同じような花の形ですが、サイズが半分以下だそうです)
え~、じゃあ今咲いているのは何? と思って写真を見てみると・・・
とても分かりにくいですが、どれもぴゅっと足(距)が出ています。
入り口近くで撮った花も・・・
う~ん、出てますね。
ちなみに、先日私市植物園で撮った「タヌキモの仲間」の写真がこちら。
なるほど、距が飛び出ておらず、スカートをはいているような感じです。
今回は全然タヌキモが見られなかったと思い、しょんぼり写真整理をしていると、
一本だけですが、距のない花を見つけました。
う~ん、どうでしょう。
上の「タヌキモ」とも少し形が違うけど、長い距は見えません。
どなたか教えてくださいませ~
という考察は家に帰ってからのこと。
行き止まりから先、なんとか行けないかと思いましたが、山を分け入ることになるので諦め、元の道を戻りました。
お帰りなさい、ノギクが優しくお出迎え。
この後、急ぎ足で京都府立植物園に向かいました。
そこで見た花たちはまた明日からのお楽しみということで・・・
【撮影:2019年10月13日 深泥池】