お待たせしました!
今日から京都府立植物園の10月特集です。
本格的な秋に向かう季節の花が結構沢山みられたので、今日から約1週間かけてご紹介しますね。
最初は生態園でみられた薄紫のシソ科ヤマハッカ属の花々。
こんなに揃ってみられたのは初めてかも・・・
北門川の入り口を入ってしばらく行くとまず見られるのがこちら。
サンインヒキオコシです。
ヒキオコシに比べて花が大きく色も鮮やかな青紫色。
北陸西部から、山陰地方・九州北部に分布するそうで、こんな綺麗な花を林床で見つけたら感激するでしょうね。
生態園ではごちゃごちゃに咲いています・・・
お次はよく似たカメバヒキオコシ。
サンインヒキオコシと同じ属ですが、こちらは東北南部から信州に分布。
名前の由来は葉の形がカメのしっぽに似ているからとのこと。
下の写真では分かりにくいですが、確かに先っぽが少し細くなって伸びてるところがカメっぽいかも。
ハンゲショウやフジバカマなどが繁茂する方の池の畔に沢山咲いていました。
結構繁殖力強そうです。
ヒキオコシシリーズ第三弾は、クロバナヒキオコシ。
黒い小さい花が普通なのですが、なぜかここ植物生態園の花は綺麗な青紫。
年によっては黒い時もあるので、別の花ではないと思うのですが・・・
お次は「ヒキオコシ」という名前は付いていませんが同じヤマハッカ属。
アキチョウジです。
私が野生で見るときはいつも花がしょんぼり2,3個ついているだけですが、さすがは植物園!
沢山綺麗に咲いていました。やはり手入れされているからですね~
最後は・・・
あれ~なかなか出番が来ないので、横になりかけてた?
「ヒキオコシて~」やって(笑)
こちらが元祖、ヒキオコシです。
その昔、弘法大師が道で行倒れた人にこの草の汁を飲ませると、たちどころに立ち上がったという故事からこの名が付いた・・・
というのは有名な話。
それがもとで、この草を乾燥させたものを「延命草」といいます。
小さすぎる花ですが、よく見ると結構造形が凝っています。
今回はヤマハッカ属だけで5種類も!
どれも多少の濃い薄いはあるものの、綺麗な青紫色で秋を感じさせてくれました。
(つづく)
【撮影:2019年10月13日 京都府立植物園】