なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

やっぱり気になるヒガンバナ

2020-10-06 05:31:48 | 植物

ヒガンバナ・・・またの名を曼殊沙華。

(2020/10初旬  宇治市)

今年もブロ友さん方の投稿で素敵なヒガンバナのお写真を沢山見せていただきました。
写真だけではなく、各地方・地域での呼び名や、花をみて受ける印象の違いなどもわかり、とても興味深かったです。
もういいかなとも思ったのですが、今年も見かけるたび少しずつ写真を撮っていたので、まとめて投稿することにしました。
トップの写真は地元のお散歩途中の田んぼで見かけたヒガンバナです。
折角あぜ道にずらっと並んでいたはずなのに、タイミングが合わず半分色が白っぽくなっていました。
地元ではまだ稲刈りは行われておらず、雨上がりの稲穂が美しく光っていました。
 

ヒガンバナは元々自生していた植物ではなく、史前に中国大陸から土に混じって入ってきたのではと言われているそうです。
湿地を好む植物ですが、鱗茎に毒があるので野生動物などに荒らされないよう、田んぼの畦などに植えられ全国に広まりました。
鱗茎で広まるというのは何となくイメージできます。
何度も書きましたが、宇治川が放流したら水没する場所に毎年ヒガンバナが咲き、土の撹拌によるのか年々増えています。

(2018/9中旬 宇治川)

最近では花の美しさが見直され、種々の園芸品種も作られて観賞用に植えられている場所も多いと聞きます。
もちろん、植物園もその一つ。
京都府立植物園の球根ガーデン横のカツラの木の下には、ちょうど赤、白、黄色のヒガンバナが咲いていました。

(2020/10上旬 京都府立植物園)

黄色い花はショウキズイセン。

不思議なことに、この黄色と赤を交配してつくられたのが白なんだそうです。(さざんかさん、ご指摘ありがとうございました!)
ちょうど花の旬。

(2020/10上旬 京都府立植物園)

白は?なんですけど、今年は(いつも?)白の開花が早かったらしく、半分枯れていました。
少し前に行った宇治市植物公園は紅白のヒガンバナが園内各所で見られるのですが、9月末でも白は半分終わり。
わずかに残った花の写真です。

(2020/9/下旬 宇治市植物公園)

それどころか、去年は地元の田んぼでこんな美しいサーモンピンクの色の花を見かけました。
これは自然に? それとも植えた?

(2019/9/22 宇治市)

ヒガンバナの学名、Lycoris radiata の radiata は放射状の舌状花を持つという意味なんだそうです。
確かに写真を撮るときにはどうやってこの蕊の美しい放射状の花を撮ろうか悩みます。

(2020/9/下旬 宇治市植物公園)

そうそう、先日行った京都府立植物園でやけに派手なヒガンバナを希少種ゾーンで見かけました。
蕊が分からなくなるほど圧倒的な花弁の数・・・
それもそのはず、これは八重咲のヒガンバナ、ヤエヒガンバナでした。

(2020/10上旬 京都府立植物園)

最後に、過去の写真も含めてヒガンバナのある光景をいくつか見てくださいませ~

見上げるアベマキとヒガンバナ。

(2020/10/3 京都府立植物園)

ホテイアオイの群生で有名な本薬師寺にて。まさにお彼岸に咲いていました。

(2018/9下旬 本薬師寺)

同じ日に見た、こちらも有名な奈良の明日香村の光景。

(2018/9下旬 明日香村)

今年は開花が少し遅かったのですが、その分長く楽しめました。
また来年!

コメント (6)
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