シソ科の花=唇形花というイメージがありますが、蕊一杯の花を沢山付けるタイプがあります。
その代表選手のひとつ、シモバシラ(シソ科シモバシラ属)の花を京都府立植物園で見ることができました。
ちょっと分かりにくい写真ですが、花は一方向に向いて並び、沢山の蕊が花冠から飛び出しています。
ナギナタコウジュなどもそうなのですが、この一方向を向いて咲く花をみると、歯ブラシを連想するのは私だけ?
いい写真ではありませんが、このように列をなして咲きます。
シモバシラという名前、最初はこの白い花穂を霜柱に例えたのかと思ったのですが・・・
なんと本当に枯れた後の茎に霜柱ができるのでした!!
(この写真は京都府立植物園で1月中旬の寒い朝、開園直後に行ったときに見た光景です。)
(2018/1中旬 京都府立植物園)
シモバシラの根は丈夫で、地上部が枯れた後も太い道管を伝ってどんどん水分を茎の方に送り込むそうです。
その水分が凍って、このような氷の芸術に・・・
それにしても、葉も花もないのに、なんのために水を運ぶ??
単に物理の法則なのでしょうか。
シモバシラが見られてホクホクしながら歩いていると、こんなシソ科の蕊蕊さんが・・・
こちら、テンニンソウです。
今年はまだ葉が残っていますが、例年虫に食われて葉がほとんどない状態です。
きなり色の花は、伊吹山などでもよく見かけます。
もう一種類、蕊蕊しいシソ科植物が・・・
ミズトラノオ(シソ科ミズトラノオ属)です。
ふわっと+ツンツンの魅力がたまりませんね~
タイミングが良く沢山咲いていましたが、こちら絶滅危惧種で、京都ではほとんど見られないそうです。
こうやって保護して増やして、また自然界に戻ってくれたら嬉しいのですが・・・
蕊蕊ではなく、アンテナか釣り糸みたいですが、蕊美人には違いありません。
生態園にピンクのカリガネソウが咲いていました。
女子力さらに高いですね!
蕊蕊最後は、「私も出して~!」とキンポウゲ科からの飛び入り参加です。
蕊蕊しい試験管洗いのサラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)はまだ蕾でしたが・・・
イヌショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)が満開でした!
サラシナショウマが細い円柱のイメージですが、イヌショウマは上の方が細くなる円錐形。
サラシナさんより早く咲くので、見逃しが多いです。
赤紫の葯が可愛いです。
沢山咲いていました。
やっぱり蕊蕊には惹かれますね~
ということで、シソ科特集、最後はキンポウゲ科になってしまいましたがこれでおしまい。
他にも色々咲いていましたので、もう少しご覧くださいね~
【撮影:2020/10/4 京都府立植物園】