なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

水辺の美人たち~ツリフネソウとサクラタデ

2020-10-08 05:29:43 | 植物

先週京都府立植物園に出向いたのには訳がありました。
あの花が満開のはず!
ということで、途中でアサギマダラのトラップはありましたが、無事湿地ゾーンに到着。
足を踏み入れる直前、ツリフネソウの群生に圧倒されます。


8月、9月と1つ咲いてる、2個あったと喜んでいたのがウソのよう。
こんなに沢山咲いていました!
大好きな白花も!


白いツリフネソウが好きなのでついついそちらを中心に撮ってしまいます。
はい、お口あーんとあけてね!


実はこの前の週に出かけた宇治市植物公園でも同様の群生を見かけていました。
もっとワイルド。


でも一つ一つの花はとても繊細で美しいです。わりとお気に入りの一枚。


ということでお目当て前に嬉しい出会いでした。
そして見たかった花も、しっかり群生~
そう、サクラタデです!


こう言うのを関西(大阪?)では「アホほど生えてる」と言いますが、ほんまにアホほど生えていました。
近づくと繊細な花の魅力に一目でやられます。
こんな時ほど、もっと写真を上手く撮りたい!って思います。


先日行った湿原のアプローチでは白花ばかりでしたが、こちらが普通のサクラタデ。
淡いピンク色です。


サクラタデはタデ科イヌタデ属。
そう、あのイヌタデさんのお仲間なんです。
でもイヌタデが全然花を開かないのに対して、こちらはガラス細工のような繊細な薄ピンクの花を沢山咲かせます。


京都府立植物園のサクラタデ、湿地ゾーンだけではなく、最近はもう一つの湿地や、四季彩の丘にも咲いています。
結構繁殖力は強そうですね。
もう一つの湿地にて。


四季彩の丘にて




ところで、今回調べて初めて知ったのですが、タデ科は古い種類の科で、花弁と萼片の区別がないそうなんです。
なので、このサクラタデもそうですが、タデ科の花びらのように見える部分を「花被片」と呼びます。
サクラタデは花被片の美しさではピカイチですね!
しかも、「雌雄異株」。えーっ!これこそ知らなかった。
というわけで調べてみると、どちらの株の花にも、雄蕊・雌蕊両方あるそうです。
ではどこで区別するかと言うと、雌蕊が高く突き出しているのが雌花、雄蕊と同じか低いのが雄花ということになります。
ということで、撮った写真をがんばってトリミングし、コントラストを強めて見てみました。
まず、湿地ゾーンでみたサクラタデ。
三裂した雌蕊が飛び出していますね。ということはこちらは雌株。
結実して種ができるそうです。


一方、四季彩の丘で見たサクラタデの一部を大きくしてみると・・・
分かりにくいですが、8本ある雄蕊が外に飛び出しているようです。
ということは、こちらは雄株!


いや~、知ってるつもりで知らないことって多いですね。
調べてみて、結構面白かったです。

【撮影:2020/10/3  京都府立植物園】

コメント (12)
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