前回京都府立植物園に行ったのは2月末、セツブンソウが満開の頃でした。
その時はセツブンソウ以外の花にはあまり出会えなかったので、約2週間後に再訪しました。
(といっても、他の用事があったので滞在時間2時間の弾丸ツアーです)
たった2週間、でもこの時期の2週間は大きくて、一見茶色一色の植物生態園にも少しずつ花が咲き始めていました。
とりあえず並べてみますね~
まずはビタミンカラーのフクジュソウ(キンポウゲ科)。
前はたった一輪奥の方に咲いていましたが、今回は別の場所に数輪いい感じで咲いていました。
この雰囲気を自生地でみられたらいいやろうな~と思いつつも、なかなか行けません。
セツブンソウ(キンポウゲ科)はもう終わってしまったでしょうか。
う~ん、ほとんど終わっていましたが、数輪綺麗な花も残っていました。
ミズバショウが咲く水辺に、なんともうモミジチャルメルソウ(ユキノシタ科)が咲き始めていました!
福井、滋賀、京都の日本海側だけに自生する日本固有種です。
地味ですが、面白い花。(上の写真のトリミング画像です)
細かく裂けた糸みたいなのが花弁、花弁の根元に5つあるのが雄蕊、中央の唇みたいな形なのが雌蕊です。
筑波実験植物園の植物図鑑によると、モミジチャルメルソウの花の花粉を運ぶのはキノコバエという小さいハエ。
特殊な匂いでキノコバエを呼び寄せ、その細い足が止まりやすいように花弁が亀裂、顔に付いた花粉がちょうど当たる位置に雌蕊・・・
というように進化した植物なんだそうです!
なお、チャルメルソウのチャルメルは、中国のラッパににた楽器のチャルメルに花が似てるから。
モミジは、見ての通り葉がモミジのように中裂しているからです。
お隣のミズバショウはまだ青々した葉が出てきたばかりでした。
いつ行っても半開だったユキワリイチゲ(キンポウゲ科)。
この時はいいお天気だったので、綺麗に開いていました!
例によって、花弁のように見えるのは萼片。独特の光沢がありますね。
こんな感じで沢山咲いています。
セリバオウレン(キンポウゲ科)はもう実が出来始めていました。
それにしてもなんと撮りにくい場所に咲いているのでしょう。
そして今回のハイライト。
若いお嬢さんが方がスカートが土だらけになるのもお構いなく、四つん這いになって撮っていたこちら。
ジャーン!
ちょっとびっくりしたのですが、ユキワリソウ(キンポウゲ科←shuさん、ご指摘ありがとうございました!)の群落が出現していました。
こんな感じで・・・
とりあえず続けてご覧くださいませ。
いかがでしょうか。
地面からど派手とも言える華やかな花が沢山咲いている姿は圧巻!
去年は見た覚えがないのにいつの間にこんなに沢山育てられたのでしょう。
花の説明はこちらをご覧くださいませ。ちゃんと園芸品種って書いてありますね。
→(クリックすると大きくなります)
ちなみに、去年まで主に咲いていた場所は四季彩の丘の横の希少種エリアの一画。
今年もほんの少し咲いていましたが、こちらは柵があって近づけず、花もポツポツでした。
(個人的には、こちらの方が好きかも・・・)
それにしても、春の主役はキンポウゲ科ですね!
【撮影:2022/3中旬 京都府立植物園】