想定外の雨は止みそうにもありません。
スマホで雨雲レーダーを見てみましたが、夕方まで雨雲がべったり。
でも折角来たので、傘をさしてもう少し見て回ることにしました。
まずは春と言えば黄色!の黄色い花。
コブシの隣に、びっしり黄色い花が付いた木。
サンシュユ(ミズキ科ミズキ属)です!
春黄金花(はるこがねばな)の別名通り、葉が出る前に小さい火花のような黄色い花を沢山付けます。
京都府立植物園もそうですが、こちらの木も結構大きいです。
道を挟んで向こう側にも黄色い花が咲いていたので行ってみました。
黄色い花吹雪を散りばめたような花は、予想通りヒュウガミズキ(マンサク科トサミズキ属)でした。
日向という名前で宮崎県の旧名が由来と思われがちなのですが、実際は近畿地方北部などに自生しています。
いろんな説があるようですが、明智日向守光秀の所領だった丹波地方(京都北部)に沢山自生しているからとの説が有力です。
日向といえば土佐はどうなのか、ですが、トサミズキ(マンサク科トサミズキ属)はまだ咲き始め。
こちらは正真正銘、土佐(高知県)に自生するから名づけられました。
ちゃんと咲くと、花序がもっと伸びて、赤い蕊が目立ちます(ヒュウガミズキは黄色い蕊)。
お隣にもう一つ黄色い花が・・・うわっ、小さくて遠い!
四苦八苦して傘の陰から片手で撮った写真がこちら。アブラチャン(クスノキ科クロモジ属)です。
どんな花か分からんがな(笑)
がんばれ、私!こちらはもうちょっと分かりますでしょうか。
クロモジ属で、とんがり頭(新芽)に両手にポンポン(花)を持ったタイプですね。
漢字で書くと、油瀝青。木全体に油が多いのだそうです。ちょっと可愛い語感ですね。
雌雄異株なんだそうですが、この写真では雄株か雌株か分かりません。
歩いていると、すわ、ガス漏れか!という匂いが・・・
でも慌てる必要はありません。あ~もう咲いてるのね。
そう、ヒサカキ(モッコク科ヒサカキ属)です。
ご存じの通り、ヒサカキは神様や仏様にお供えするときに利用される木です。
知らなかったのですが、仏花に必ずヒサカキを入れるのは関西ローカルルールなんだそうですね。
榊のかわりにヒサカキを使うのは関東ローカルなんだそうで・・・
皆さんのところではどうですか?
(私は確かに先日のお彼岸の仏花に蕾の付いたヒサカキが入っているのを確認しました)
大きさは違いますが、モッコク科だけあってちょっと花の感じが似ている?
赤みを帯びた花もあります。匂いは全く同じです。
匂いを除けば、結構可愛い花ですよね!
長くなるので、ピンク系の花はまた明日・・・
【撮影:2022/3/19 大阪市大理学部附属植物園】