山科川右岸をどんどん上流方向に歩いていくと、前方に名神高速道路の高架が見えてきました。
結構遠くまできたような気がします。
スマホで位置を確認すると・・・おや、すぐ近くに勧修寺があるではありませんか。
勧修寺(かじゅうじ)・・・自宅から滋賀方面に行く途中、必ず看板を見かけるお寺です。
結構近いのに一度も行ったことがありません。
ということで、行ってみることにしました。
松の内だったので、門松がしっかり。
しかも、庭園があるようです。
冬の時期はお庭も寂しくなるからでしょうか、参拝客はだれもいません。
拝観料を払って、中に入ると右手に端正な建物。
近づいて見ると、お堂ではなく「明正殿」の文字(左)
そして、階段の「手すりは木を曲げたのではなくその形に切り出されています」だそうです。
このお金がかかっていそうな建物、元々明正天皇の御所で元禄10年(1697年)に下賜されたそうです。
「宸殿」の文字がありました。
庭園はどちらでしょうか。
歩いていくと左手にいわれがありそうな石。
こちらは「さざれ石」。千代に八千代に・・・のさざれ石がこんなところにも!
ヤマモモの老木発見!
すごく大きな木でした。
実はこの奥に重要文化財の書院があったのです。
木に気をとられて、見逃してしまいました。
この写真の左手の建物が多分そうですね。
で、この芝生広場のような場所が庭園のようです。
まず目についたのが桜の木。
可愛いピンク色ですが、八重っぽいのでジュウガツザクラでしょうか。
庭の端の方に塔のような建物が見えます。
(手前右の木が上の写真を撮った桜の木ですね)
近くによると、観音堂の文字。そして中には白い観音菩薩。
こちらの右手奥に本堂があります。
お寺の大きさに比べて少し質素な感じですが、霊元天皇の仮内侍処を下賜されたものだそう。
このお寺は皇室ゆかりの建物満載でした。
本堂から庭園を見たところです。
観音堂の上には何が?
鳳凰が載っていました。
一番奥にあったのがこちら。
霊石を順番に踏んでお参りしました。
スギゴケが綺麗でした。
お庭にはカエデやサクラの木が沢山。
きっと春や秋には綺麗でしょうね~
それに加えて、夏のお楽しみもあることを発見しました。
・・・というか、ここのお庭は池を中心とした池泉式庭園。
その池(氷室池)を明日ご紹介しますね。
最後になりましたが、勧修寺は、
「昌泰3年(900年)、醍醐天皇が、若くして死去した生母藤原胤子の追善のため、
胤子の祖父にあたる宮道弥益の邸宅跡を寺に改め、氷室池も取り込んだもの」(Wikipediaより)
だそうで、非常に歴史があり、創建時より天皇家縁のお寺だったようです。
長く京都に住んでいながら、地元のお寺も知らなくて恥ずかしいです。
【撮影:2024/1/7 京都市山科区勧修寺】